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それなりに怖い話。  作者: 只野誠


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こうれいじゅつ

 降霊術。

 簡易的な物ではコックリさんなどが子供達の間で知られている。

 紙の上に文字を書き、その上に硬貨を置き、複数人で指で押さえるという奴だ。

 そして硬貨が勝手に動き質問に答えてくれる、そう言った物だ。

 大体は参加した者の悪戯がほとんどだ。


 また硬貨に添える指が緊張や疲労から不覚筋動が起きて……

 なんて話もある。

 大体は本当に霊が降りてきているわけではない。

 本当に霊を呼び出せる、その成功率は低い。


 けど、小学校などで流行り、何度も何度もやることで、その成功率の低さをカバーできてしまうことがある。

 つまり、稀にではあるが本当に何らかの霊を呼び出せてしまうことがあるのだ。


 しかも、簡易的な、正式な作法に乗っ取っていない、そんな儀式で呼び出された霊だ。

 霊からしてみれば、呼び出されたから来てみたら、作法も礼儀もなっていなく、失礼な対応をされたようなものだ。


 呼び出された霊が怒っていても不思議ではない。


 怒った霊が呼んだ者達をどう思うか、説明するまでもない。

 しかも、呼び出された霊が人間のものかどうかもわからない。

 怒った獣がどう出るか、獣でなくともどう出るか、やはり説明するまでもない。


 では、霊相手に作法や礼儀があるのか?

 そう言われると微妙なところだ。


 あるにはある。

 だが、それは決まった物はないし、人間がそもそも理解できるものではない。

 相手は霊なのだ、現世の、人間が作った法律も常識も、全て役に立たない。


 野生の動物とコンタクトを図る様なものだ。

 実際には、それ以上に困難な交流となる。

 何もかもが人の常識の外の存在との交流なのだから。

 そもそも交流など、できない、してはいけない相手なのだから。


 コックリさんは子供の間で何度も流行る。

 禁止されても、時を経て何度も流行る。


 禁止されるには、それなりの理由があるのだ。


 ただ流行っているだけで、害もないのに禁止はされないのだ。

 なにかあったから、禁止されるのだ。

 それを忘れてはいけない。


 もし、あなたの学校でコックリさん、もしくは、それに類するものが流行ったら?

 あなたはそれに参加したいですか?

 それとも参加したくないですか?


 それはあなたの自由です。





こうれいじゅつ【完】

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