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それなりに怖い話。  作者: 只野誠


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うせものはまべ

 とある地方の浜辺に、失せ物浜辺と呼ばれる場所がある。

 潮の関係で、ここら辺の海で失くしたものが流れ着く、そんな浜辺だそうだ。

 あまり大きな浜辺ではないが、本当に様々な物が流れ着く。


 ただ、失せ物浜辺には一つの破ってはいけないルールがある。

 流れ着いた物は、落とした本人以外の者が拾って持ち帰ると、持ち帰った人も失せ物浜辺に流れ着くというのだ。


 なので、失せ物浜辺を知っている人間は決してその浜辺で物を拾ったりしない。

 また、そのことを記した看板がいくつも建てられている。


 ただ、本当に様々な物が流れ着く海岸なので、すぐに物で溢れてしまう。

 それらの物をどうするのか?


 それは、この浜辺で定期的に燃やすのだ。

 一定期間、浜辺で保存し、期間が次た物は定期的に燃やす。

 まあ、お焚き上げの様なものだ。


 問題は、人が流れ着いた時だ。


 もちろん生きている人間が流れ着くことはない。

 皆、死んで"物"となった者が流れ着く。


 ここは失せ物浜辺だから。


 地元の警察でさえ、この海岸に打ち上げられた人を、引き取りたがらない。

 下手に引き取ると、連れてかれてこの浜辺に打ち上げられてしまうから。


 それほど、この地元ではこの浜辺のことは信じられている。


 なので、その浜辺には死体を一時的に安置しておく小屋があるのだとか。

 そこで遺族の方に確認してもらい、引き取ってもらう。

 ただ簡素な小屋なので、非常に状態は悪いそうだ。


 そんな浜辺があるそうだ。

 あなたはこの話、信じられますか?





うせものはまべ

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