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それなりに怖い話。  作者: 只野誠


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のびるにんぎょう

 とある小学校を中心と噂で人形の噂がある。

 人形と言ってもかなり大きい人形で、実はマネキンという噂もある。


 それが、その人形が、伸びるのだという。

 どこが?


 人形の首が伸びるのだ。


 よくお祭りの屋台なので売られている伸びる棒を思い浮かべて欲しい。

 紙を何重にも巻いて、それを振るとスライドして伸びるおもちゃだ。


 そんな風に首が伸びる人形が存在するという話だ。


 しかも、それは夜な夜な動き回るという話だ。


 その人形が、夜に窓から覗いてくるのだという、そういう噂だ。


 大体は二階、その窓。

 夜遅くまで窓を開けておくと、その人形が首を伸ばし覗いてくるのだという。

 人形が首を伸ばすときは、スーイヒョロヒョロヒョロと奇妙な音が鳴るそうですぐわかるんだとか。


 奇妙な音がして、窓を見ると無表情な人形の顔が窓から覗いてくる。


 覗かれるとどうなるか。

 結論から言うと、こちらから何もしなければ特に何も起きない。

 気味が悪いだけで、不幸になるとか、死人がでるとか、そういう話は聞かない。


 ただ気味が悪い。

 それだけの話だそうだ。


 けれども、その人形を撃退しようとしたりすると、逆に呪われると言われているが定かではない。

 そっとしておくのが良い。


 窓から人形に覗かれたら、カーテンを閉めるだけでいい。

 窓を閉めるだけでいい。

 雨戸を閉めるだけでいいのだ。

 そのうち人形は居なくなる。


 そのまま覗かせておいても朝には居なくなる。


 そんな人形が覗いてくるかもしれない。

 二階であろうと窓の戸締りはしっかりと。





のびるにんぎょう【完】

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