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それなりに怖い話。  作者: 只野誠


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しろいかべ

 古い学校に白い壁と呼ばれるちょっと特別な壁がある。

 古い学校とはいえリフォームされていて見た目は綺麗な学校だ。


 ただ白い壁と呼ばれる場所だけ、リフォームされた跡がない。


 なんでも、その白い壁と呼ばれる壁だけは壁紙どころかペンキでも塗ろうとすると、色んなことが起き作業を中断せざる得なくなるのだとか。

 そんなわけで白い壁と呼ばれる壁はそのままにされている。


 噂では、その壁には人柱として人間が埋められている、それどころか生徒がその壁に手を着くと壁に引きずり込まれる、と言う話まである。

 もちろん、噂の話で真実がどうなのか、それはわからない。


 けれども、その白い壁がどこにあるのか、生徒たちは知らない。

 様々な噂だけが飛び交う。


 三階の西側の廊下に夕方だけ現れるとか、特定のルートで学校を歩き回ると出現するとか、そんな噂まである。


 実際のところ、白い壁と呼ばれる曰く付きの壁は確かに存在する。

 ただそこは普段使われていない用具室の壁なのだ。


 普段は鍵がかけられ、その壁が人目に着くことは少ない。

 確かにリフォームされた後はない。

 なぜなら用具室自体がリフォームの対象になっていなかったからだ。


 かなり古い壁だ。黄色く黄ばんでいる。

 なら、なんでわざわざ白い壁などと呼ばれているのか。

 どうして、そんな噂が立つようになったのか。


 それは明らかになっていない。


 ただ、白い壁が存在していることだけは事実だ。

 


しろいかべ【完】

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