師走
掲載日:2023/12/23
師走
朦朧とした霜月
長い夜に飲み込まれ
うとうとの微睡みながら
真夜中の静けさを破って
十二月があっという間に
暗闇で扉を開く
一日一日削られていく日に
長い間気を失っていたかのように
記憶に残らなかった日々が
逃げていく魚の群れのように
散らばってしまって
もう網で救うこともできない
宇宙時間の一瞬は地球の百年という
駆け足で過ぎていく十二月
振り向いてもそこには影さえも捉えることができない
永遠の宇宙の中に存在する一瞬という長さ
いまを生きているという一瞬の中の一瞬
未練なく真っ直ぐに
一瞬に身を投げ出す
師走とともに




