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【60話】氷◾️突然の怒り


◾️◾️氷歌視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【氷歌】

「っ鷹様!!」


高ぶった感情を抑えられす声をあげた


【鷹】

「え!?なに?どうした?」


突然声をあげた私に戸惑ったように返された


【氷歌】

「私は!鷹様が周囲に愚弄され侮辱される事が耐えられません!!」


首を振りながらあふれる想いをお伝えした


【鷹】

「・・・そ、そうなんだ?」


そんな私に少し引いたように苦笑いを浮かべている


【氷歌】

「私なりに考えたんです!鷹様の今の状況を!!」


でも、更に声をあげて鷹様に言葉を叫んだ


【氷歌】

「今現在の鷹様の状況が悪いのは全てルナと言う少女の存在があるからだと思います!!」


そして、自分なりの答えを告げた


・・・その少女が死んでいるのか生きているのか

・・・そもそも存在したのか、してないのか


・・・そんな事はどうでもいい


・・・ただ、鷹様がその少女を想う事が状況を悪くしているのだと思った


【氷歌】

「私はその少女の事を存じあげませんが!美羽様がその少女に劣るとは到底思えません!!」


【鷹】

「・・・・・・・・」


【氷歌】

「その少女の存在がなければ美羽様との結婚を拒む事はない!それなら、鷹様がお一人で任務をすることもない!鷹様が周囲から侮辱される事もないんです!!」


・・・実際、鷹様の立場を考えれば本来なら周囲に崇められるような存在


・・・態度がどうだろうと鷹様はしっかり任務をこなしていらっしゃるし文句を言われる事もない 


・・・周囲が鷹様を侮辱する要因はルナと言う少女に依存している事だ


【鷹】

「・・・・・・だから?・・・なんだよ?」


が、感情のままに叫んだ私の言葉に静かなトーンで返して来られた


・・・その様子に少し戸惑った

・・・なんか、まずいかも知れない


【氷歌】

「・・・だから」


【鷹】

「・・・だから?」


明らかに苛立った様子で返された


【氷歌】

「・・・あの・・・えっと」


・・・まずいまずいまずい

・・・完璧に怒っていらっしゃる

・・・ちょっと言いすぎたかな


【鷹】

「・・・はっきり言えよ・・・なにが言いたいんだ?」


・・・でも、ここまで来て何も言わないのはもっとダメな事だろう


【氷歌】

「・・・今、現在の消息が分からない以上・・・その少女を待つのは・・・適切ではないと思います」


鷹様と視線を合わせないようにお言葉を返した


【鷹】

「・・・なんで?」


が、更に追求する言葉で返された


【氷歌】

「・・・いつ戻られるかも分からないので」


【鷹】

「・・・俺が良いって言ってんだからいいじゃん・・・いつ戻って来ても」


・・・違う

・・・きっと鷹様だって本当は分かっていらっしゃるはず


・・・鷹様はそんなに弱い人間じゃないから


・・・なら、私がしてあげられる事は


【氷歌】

「・・・戻って来ない可能性もあるかと思います」


・・・しっかりと現実を受け止めるよう支える事だ


【鷹】

「・・・なんで?」


私の言葉に視線を下げながら言葉を返された


【氷歌】

「・・・10年前の事件からなんですよね?・・・その子に会っていないのは」


そんな鷹様にできるだけ優しく言葉を返した


【鷹】

「・・・・・・・・」


【氷歌】

「・・・だとするなら、その子はその時の事件に巻き込まれた可能性が高いと思いませんか?」


【鷹】

「・・・違う・・・ルナはその時ルルーカにはいなかった」


何かを抑えるように小さくつぶやいた


【氷歌】

「・・・何故わかるのですか?」


【鷹】

「・・・見てたからだよ・・・アイツが」


・・・アイツとは

・・・誘拐されたのを見たと言う知り合いの事だろうか?


【氷歌】

「・・・それはどなたなのですか?」


【鷹】

「・・・言いたくない」


・・・幹部から聞いた通りの答えだ

・・・どうしてそれを隠そうとしてるのだろう?


【氷歌】 

「・・・その方が嘘を付いてるとは考えられませんか?」


【鷹】

「・・・そんな事ありえない」


【氷歌】

「・・・どうしてですか?」


【鷹】

「・・・あいつも待ってるからだ・・・ルナを」


・・・そんな話は初めて聞いた

・・・でも、待ってると言う事は


・・・その人物は今でも生きていて

・・・鷹様は今もその存在を知ってると言う事だ


【氷歌】

「・・・その方にお会いする事は出来ないでしょうか?・・・私も直接話を聞いてみたいです」


【鷹】

「・・・なんで?」


【氷歌】

「・・・その方がルナと言う少女が誘拐されたと証言してくださったら、鷹様の言葉が嘘でないと証明できます」


・・・生死は分からないかも知れない

・・・でも、ルナが存在した、と言う事は証明できる


・・・そうすれば今よりは鷹様の評価を上げる事ができるはずだ


【鷹】

「・・・・・・なんでだよ?」


が、鷹様は私の言葉に小さくつぶやき


【鷹】

「なんで俺だけじゃダメなんだよ!?」


突然、怒りと憎しみがこもったような怒鳴り声をあげ立ち上がった


・・・その鷹様の様子は

・・・正直恐ろしく感じた


【氷歌】

「った、たか様!」


【鷹】

「なんでアイツが必要なのか言ってみろ!」


そして、私を睨みつけ詰め寄るように近づいてきた


【鷹】

「なんで俺だけじゃダメなのか言ってみろ!!」


私を窓辺に追い詰めるめ怒鳴り声をあげた


【氷歌】

「っ・・・落ち着いてください!私は鷹様がダメだなんて思ってません!!」


そんな鷹様に恐怖を感じながら慌てて言葉を返した


【鷹】

「はぁ!?思ってんじゃん?俺の言葉を信じてないんだろ!?俺の言葉だけじゃ信じられないからアイツが必要なんだろ!?俺だけじゃダメだって思ってんだろが!!」


【氷歌】

「っ!?」


その言葉になんと返したらいいのか分からなかった


・・・実際、そうだから

・・・鷹様だけの言葉じゃ信じるに足りない


・・・でも、それは


【氷歌】

「私はっ!鷹様を信じたいからその人の話を聞きたいんです!!その人の言葉さえあれば!!鷹様を信じる事ができるからです!!」


今にも殴りかかってきそうな鷹様に必死に言葉を叫んだ


【鷹】

「・・・・・・・・」


そんな私の言葉に鷹様は不愉快そうに目を閉じ


【鷹】

「・・・・・・つまねぇ」


そう言って私に背を向けた


【鷹】

「・・・お前、面白くないわ・・・マジでつまんねぇ」


吐き捨てるように言葉を発し


【鷹】

「・・・もう付いて来なくて良いよ・・・お前との契約は無しで」


めんどくさそうにドアへと歩き出した


【氷歌】

「っ!?お待ちください!!私はただ、鷹様を信じたいと思って!!」


頭で考えるより先に言葉がでた


【鷹】

「・・・信じるって言ったじゃん」


そんな私にゆっくり目を向け言葉を告げた


【鷹】

「・・・この前、俺の言葉だけを信じるって言ったよな?」


【氷歌】

「っ・・・・」


・・・確かに私はそう言った

・・・でも


【氷歌】

「・・・でも、今回の事は」


【鷹】

「・・・必要ない」


私の言葉を塞ぐように言葉を発し


【鷹】

「・・・お前は俺に必要ない」


そう言って怒りがこもるように鷹様の魔力は上がって行き


【鷹】

「・・・お前の代わりなんて・・・腐るほどいるんだよ?」


その言葉と共に一瞬のうちに私の視界が真っ白に染まり


【氷歌】

「っ_______!?」


激しい爆発音と共に私の体は焼き裂かれ


窓を突き破る感触と共に


私の視界は真っ黒に染まった


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