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【5話】氷◾️初日

少しでも気に入っていただけたら

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◾️◾️氷歌視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



高級感漂う廊下を走り重いドアを押し開け飛び出すように中庭に出た

昼の日差しが降り注ぐ中庭を見渡すと紫色の短い髪の女の人が1人いた


・・・見た目は10代後半・・・年上かな

・・・服装は使用人の制服でも軍服でもない

・・・ただの私服ようだ


「あの!ちょっとお尋ねしたい事があるんですけど!!」


その女の人に慌てて声をかけた


【女の人】

「ん?なになに?」


私の言葉に笑顔で聞き返してきた


「鷹様を見かけませんでしたか?」


そんな女の人に早々に質問をした


【女の人】

「あー!貴女が噂の氷の技能者ちゃん?」


が、女の人は私の質問の答えじゃない言葉で返してきた


「・・・噂って・・・どういう噂でしょうか?」


そんな女の人に少し嫌悪感を抱いた


【女の人】

「やだやだ!!別に悪い噂じゃないわよ?」


私の嫌悪感を感じたのか慌てた様に否定し


【女の人】

「鷹君の技能者決定トーナメントで最終試験に残った子でしょ?凄いわよね~!女の子なのに」


ニコっと笑って褒めてくる


「・・・別に普通です・・・それで、鷹様見ませんでしたか?」


聞いたのは良いが特に興味のない返答だったので流す事にした


【女の人】

「・・・さすが鷹君に選ばれただけはあるわね」


そんな私に苦笑いでつぶやき


【女の子】

「まかれちゃった感じ?まぁ心配しなくてもそのうち帰って来るわよ~貴女も少し休憩したらいいじゃない?」


「そう言う訳にはいかないんです、知ってる事があるなら早く教えて下さい」


女の人の言葉ははっきり否定で返した


【女の人】

「まぁまぁ!!鷹君に使えるのって何かと大変でしょ~?休める時は休んだ方がいいって!」


私をなだめるような言葉を向けてくる

・・・というか


「・・・貴女さっきから鷹様を君付けしてるの分かってる?」


鷹様に対しての馴れ馴れしい呼び方が不愉快だった


「・・・次期当主である鷹様を君付けなんて・・・どういう神経してるの?」


呆れた女を睨み付けるように言葉向けた


【女の人】

「・・・ヤバい・・・鷹君女バージョンだ」


そんな私を引いたような苦笑いでつぶやき


【女の人】

「私はここで世話になってるけど、別に鷹君にお給料貰ってる訳じゃないし~鷹君は年下なんだから君付けしてもいいじゃない?」


ニコッと笑って道理のない答えで返してきた


・・・いくら年下でも立場が違いすぎるのに

・・・って言ってもこのままぐたぐだ話しても仕方ない


「・・・それで、鷹様は見たの?見てないの?どっち?」


焦りを押さえつつ再び尋ねた


【女の人】

「ん~まぁ見かけた事は見かけたかな~?何処に行ったかは分からないけど、向こうの森の方に行ってたわよ」


街の先にある森を指差しながら答えてきた


「・・・ありがとう」


女の人に軽く礼を言って教えてもらった方向へと走り始めた


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