【58話】青◾️後悔しないために
◾️◾️鷹視点◾️◾️
【ゼル】
「・・・大体の流れは分かった?」
【鷹】
「ん~・・・大体ね」
優しげに訪ねて来るオヤジに合わせるように返した
【ゼル】
「・・・ところで、美羽ちゃんが来たらしいね・・・しっかりと謝罪はしたのか?」
【鷹】
「ん~謝ることは謝ったよ、美羽は気にしてないみたいだったけどね~」
【ゼル】
「・・・少し真剣に考えてみたらどうだ?」
あしらうように返した俺に真剣な言葉を向けてきた
・・・珍しいな、オヤジがそんな事言うなんて
【ゼル】
「美羽ちゃんは俺から見ても素敵な女性だと思うよ?」
【鷹】
「・・・へ~?母さんよりも?」
【ゼル】
「・・・それはないけどね」
俺の言葉に苦笑いで返してきた
【鷹】
「んじゃ~ダメだね~俺は母さん以上に素敵な女性と結婚したいし」
そんなオヤジにからかうように言葉を返した
【ゼル】
「・・・・・・なら、お前は一生結婚できない事になるんじゃないか?」
が、オヤジは本気で心配そうな顔を向けて来る
・・・母さんの話になるとオヤジは冗談が通じないんだよなぁ
【鷹】
「大丈夫!大丈夫!ちゃんといるから!俺の目から見れば母さん以上の人がさ~」
【ゼル】
「・・・そうか・・・お前が選んだのなら俺はなにも言わないよ」
そんな俺の言葉に少し視線をそらし
【ゼル】
「・・・ただし、自分がとった行動でこの先何が起きても・・・それから目をそらすなよ?・・・後悔で足を止めるような事はするな・・・絶対に」
脅すような視線で言葉をかけてきた
【鷹】
「・・・分かってるよ・・・後悔しないように俺は俺のやりたいようにやってるんだから」
そんなオヤジにはっきりと言葉を返した
【ゼル】
「・・・なら、良かった」
そう言って小さくつぶやいた
【ゼル】
「・・・あんまり無茶しないようにね、お前が怪我すると母さんが悲しむから」
【鷹】
「ん~氷歌がどこまで役に立ってくれるかにもよるかな~」
【ゼル】
「氷歌はまだ契約をしてないから、無茶はさせるなよ」
【鷹】
「はいはい、了解了解!」
軽くオヤジに言葉を返しながら部屋を出た
そして、そのままの足でまっすぐに氷歌の部屋に向かい
ドアをノックし
【鷹】
「いる~?」
部屋に入った
【氷歌】
「っ・・・・・・・・たったかさま!?」
そこでは氷歌が上半身を露出し、包帯の様なモノを胸に巻いていた
【鷹】
「なにやってんの?」
その姿に首をかしげながら氷歌の部屋に入りソファーに座った
【氷歌】
「・・・え!?・・・あの、シャワーを浴びて・・・部屋に戻ってきて」
俺の言葉に戸惑いながら言葉を返している
・・・でも
【鷹】
「・・・お前ってそんなに胸あったっけ?」
その氷歌の姿に首をかしげた
服を着ている時はそこまで胸の存在を感じられなかったが
今の姿を見る限りそれなりにはあるようだ
【氷歌】
「・・・普段は・・・サラシを巻いて胸を抑えるけてるんです・・・」
なるほど
今はその最中って事か
【鷹】
「へ~なんでそんな事してんの?」
【氷歌】
「・・・邪魔なんで・・・色々と」
・・・まぁ、確かに邪魔かもね
・・・胸があってもなんの役にも立たないしな




