【53話】氷◾️ストーカー
◾️◾️氷歌視点◾️◾️
【ミーナ】
「・・・ねぇ?」
ルルーカの街を歩きながら不思議そうに首をかしげ
【ミーナ】
「・・・なんで、そんなにキョロキョロしてるの?」
苦笑いで訪ねてきた
【氷歌】
「・・・ストーカーがいるのよ、私」
背後を気にしながら言葉を返した
・・・視線を感じた気がしたけど気のせいか
・・・アイツが今ここに居るわけないしね
【ミーナ】
「・・・マジ?・・・命知らずな人もいるのね~・・・どんな人なの?」
私の言葉に周囲を見回しながら訪ねてきた
【氷歌】
「・・・・・・火族よ」
【ミーナ】
「え!?」
小さく言葉を返した私に驚いたような声をあげた
【ミーナ】
「・・・火族って・・・火の技能者の事よね?」
【氷歌】
「・・・そうよ」
【ミーナ】
「・・・・・・・・」
私の言葉にミーナは気まずそうに視線を下げた
【氷歌】
「・・・まぁ・・・からかってるだけだろうけどね」
憎しみを込めるように言葉を続けた
【氷歌】
「・・・ほんと・・・アイツ等は揃ってクズばかりだわ」
【ミーナ】
「・・・やっぱり・・・氷歌は火の技能者が嫌いなんだ?」
少し遠慮がちに訪ねてきた
【氷歌】
「・・・ええ・・・嫌いよ・・・大っきらい」
【ミーナ】
「・・・・・・・どうして?」
【氷歌】
「・・・・家族を殺されたから」
【ミーナ】
「・・・・・・・・」
私の言葉にミーナは視線を下げた
【氷歌】
「・・・・・・誰がなんと言おうと・・・私は・・・絶対に火族を許さない」
・・・そうだ
・・・私は
・・・あいつらを許さない
・・・絶対に
【ミーナ】
「・・・火族って噂通り最低なのね」
視線を下げたまま小さくつぶやき
【ミーナ】
「・・・そんなストーカーぶん殴ってやりなさいよ!私が許すわ!」
そう言ってニコッと笑い
【ミーナ】
「あんまりしつこかったらゼル様に報告よ!そんな奴すぐに逮捕してくれるんだから!」
励ますように明るく言葉をかけてくれた
そんなミーナの笑顔がなんだか嬉しくて
【氷歌】
「・・・・・・ありがとう」
素直に言葉が出た
・・・嫌な事や落ち込んだ話をできる相手ってやっぱり大事だ
・・・色々な気分が軽くなった気がする
・・・この街でミーナに出会えて本当に良かった




