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【50話】氷◾️地の技能者の女


◾️◾️氷歌視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【氷歌】

「・・・なにか御用でしょうか?」


呼び出して来た技能者に早々に尋ねた

・・・舐められないようにキリッとした顔つきで


【地の技能者】

「そんな、警戒されないでください、私は美羽様にお仕えしているささらと申します」


そんな私に対して優しげな口調で返された


【ささら】

「今日は急な予定を組んで頂きありがとうございます」


そして、丁重な言葉を向けて来る


【氷歌】

「・・・いえ、大丈夫です」


その姿になんとなく拍子抜けしてしまった


【ささら】

「・・・今日、急に訪問させていただいたのは美羽様がお父様にお叱りを受けたからです」


【氷歌】

「・・・お叱りですか?・・・何故?」


【ささら】

「・・・お前がしっかりしていないから妙な噂が立つのだと」


そう言って辛そうに視線を下げた


【氷歌】

「・・・それは・・・やはり、昨日の事で」


私の言葉に技能者は小さく頷いた


・・・完全に私が原因で怒られたってことだ

・・・最悪だ


【氷歌】

「・・・すみません・・・ご迷惑をおかけして」


とりあえず謝罪はした方がいいと思い頭を下げた


【ささら】

「・・・美羽様は貴女のせいだとは思っていないでしょうが・・・私はそうは思いません」


が、急に真剣な表情を私に向けて来た


【ささら】

「・・・鷹様のお側に付く人間としての配慮が少々足らないのではないでしょうか?」


・・・急に強気になってきた


【氷歌】

「・・・別に私はなにもしていません・・・おもしろおかしく騒ぎ立てる者が問題なんですよ」


その態度に少し苛立ちを感じながら言葉を返した


【ささら】

「・・・なら、何故、周囲は騒ぐのでしょう?」


【氷歌】

「・・・それは・・・男女のペアだから色恋があるだろう、なんて如何わしい妄想に走って」


【ささら】

「・・・それは、貴女にも問題があるのでは?」


私の苛立ちを感じてか更に技能者は強い口調になり


【ささら】

「・・・貴女は何故、そのような格好をされているのですか?」


そして、嫌悪感を感じるような目線を私に送っている


【氷歌】

「・・・技能者なんだから技能者の服を着るのは当たり前でしょ?・・・貴女だって着てるじゃない」


苛立ちを抑えられなくなり、軽く睨みながら言葉を返した


【ささら】

「・・・私が言っているのはズボンの事です、それは技能者の服ではなく、貴女の私物でしょう?」


・・・確かにそれは間違っていない

本来、技能者の服は男女、年齢に関係なく

白い長めのコートと白い長ズボン、そして長袖の黒シャツという同じデザインだ

でも、私は白いショートパンツを着ている


【氷歌】

「・・・それがなにか?」


【ささら】

「・・・何故、そのような格好をされているのですか?」


私の言葉に同じ言葉で返してきた


【氷歌】

「・・・個性がないし・・・ダサいからです」


仕方なくはっきりと言葉を返した


【氷歌】

「白の上着はと黒シャツと白いズボン、貴女もそうだけど、技能者はみんな同じ服着てるでしょ?

面白くないじゃないじゃないですか」


でも、技能者の服には魔法抵抗力がついているから防御力が上がるし、何かと便利

だから、仕方なく着ているのだ


【ささら】

「・・・貴女のその感情が周囲を煽っているとは思わないんですか?」


が、明らかに睨みながら言葉を返してきた


【氷歌】

「・・・なんでそうなるんですか?」


【ささら】

「・・・女性らしく見られいたが為、ひけらかすように足を出しているのでしょう?」


【氷歌】

「・・・別にそんなつもりは」


【ささら】

「・・・では、どんなつもりなのでしょう?なんの為に個性が必要でセンスが必要なのですか?鷹様の技能者になる為に必要なのでしょうか?」


私の言葉を塞ぐように言葉を重ねてきた


【ささら】

「・・・貴女は女性であるから周囲が騒ぐと思っているようですが、それは貴女自身がそうさせている部分もあるんですよ」


【氷歌】

「・・・・・・・・」


【ささら】

「個性をだし、自分らしい服装をしたいと思うなら個人の時間で行ってください、鷹様の後ろに立つ時にそれを行うのは不謹慎です」


そう言って私に背を向けた


【ささら】

「・・・見せびらかすようにだしたその足は・・・同じ女の技能者として見ていて不愉快です」


そして、吐き捨てるような言葉を残し去って行った


【氷歌】

「・・・・・・・・」


・・・私は

・・・なにも言い返す事ができなかった


・・・何故なら、あの技能者の言葉は

・・・私が以前秘書に感じていた事と同じものだと感じたから


【氷歌】

「・・・・・・・・」


・・・私が秘書に感じていたようにあの技能者は私を如何わしくみっともないと思っているのだろう


【氷歌】

「・・・・・・はぁ」


・・・なんか

・・・ちょっとショックだ


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