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【4話】◾️赤子のような泣き声
【竜輝】
「・・・っごめん!」
りゅうちゃんは泣きながら僕に謝った
【竜輝】
「ごめん!ごめん!ごめんなさいっ!!」
怯えたように赤子のように泣き叫んだんだ
【鷹】
「・・・なんだよ・・・それ」
そんなりゅうちゃんは見たくなかった
【鷹】
「謝ってなんになるんだよっ!?」
りゅうちゃんは強くいてほしかった
【鷹】
「りゅうちゃんのせいじゃないとでも言って欲しいの!?」
りゅうちゃんがこんな情けないはずない
【鷹】
「そんな事、絶対に言わないっ!!」
・・・こんな奴
・・・僕らが好きだったりゅうちゃんじゃない
【鷹】
「お前が悪いんだっ!!お前のせいでルナはいなくなったんだっ!!」
・・・僕らが大好きだったりゅうちゃんはもういない
【鷹】
「お前が居なくなれば良かったんだっ!!」
・・・こんな奴、もう僕らには必要ない
・・・こんな奴に僕は負けないから
・・・絶対負けないから
・・・今度は僕が守るから
・・・だから
・・・早く・・・帰って来て