【48話】氷◾️初恋の子
◾️◾️氷歌視点◾️◾️
【氷歌】
「・・・・はぁ」
・・・いくら考えてもため息しか出ない
【氷歌】
「・・・・はぁー」
・・・鷹様は食事をされている間、ずっと想いを寄せていらっしゃる女性の事を語っていた
・・・子供の頃に知り合った、その女性は鷹様にとっての初恋と言うものだと感じ、思い出を語る、その表情はなんとも楽しそうで幸せに満ち溢れて
・・・どれほど鷹様がその方を想っているのかが苦しくなるほどに伝わってきた
【氷歌】
「・・・・・・・」
・・・でも、鷹様には美羽様と言う婚約者がいらっしゃる
・・・それは政略結婚と言うものだとしても
・・・双方の家にとって有意義なものだからこその話
【氷歌】
「・・・・・・・」
・・・鷹様が結婚したいと願う女性が実際どんな方なのかは分からないが
・・・この家の次期当主である鷹様に釣り合う人間なんてその辺にいるはずがない
・・・そんな身分の違う人間との恋など許されるはずがない
【氷歌】
「・・・・・・・くっ!」
・・・でも!鷹様はそんな庶民との結婚を望んでいらっしゃる!!
鷹様が認める人間ならきっとあふれる魅力をお持ちの方なんだわ!
でも!!この家の未来を考えるなら美羽様のように高貴な育ちのお姫様と結婚するのが1番よ!
鷹様の婚約相手として選ばれた方なんだから素敵な方に決まってるもの!!
でもっ!!鷹様は庶民がいいとおっしゃる!!
私は鷹様の技能者!!鷹様のご意志を何より尊重しなくては!!
だけど!!
現段階で婚約相手と言われる方がいらっしゃるのに他の女が好きだなんて許されるはずがない!!
きっと、周囲から避難を浴びることになるわ!!
鷹様が愚弄されるなんて私には耐えられないっ!!
【氷歌】
「・・・・・・・嘆かわしいっ!」
・・・鷹様もそれを分かっているからこそ人目につかない森での密会をなされているのだろう
・・・私は一体どうしたらいいのだろうか?
・・・鷹様の地位と名誉をお守りするために美羽様との仲を取り持つか
・・・今の鷹様のお気持ちを考え、庶民との許されぬ恋を応援するのか
【氷歌】
「・・・・・・・はぁ」
・・・分からない
・・・何が一番良い選択なのか




