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【40話】青◾️オンとオフ





◾️◾️鷹視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【鷹】

「っ・・・・・」


何かの物音で目が覚めた

カーテンが開いたままの窓からは青に染まり始めた空が見える


【鷹】

「・・・・・・・・」


視線を床に向けると俺の手からすり落ちたであろう分厚い本が床に落ちていた


・・・どうやらソファーに横になったまま寝てしまったらしい


【鷹】

「・・・だっせ」


まるで子供のような自分に苛立ちを感じつつ起き上がり部屋を出ると


【氷の技能者】

「おはようございます!」


深く頭を下げ、技能者が挨拶してきた


【鷹】

「おはよ~」


軽く言葉を返しダイニングへと向かった


【鷹】

「今何時?」


【氷の技能者】

「6時45分です」


俺の少し後ろを付いてきながら返してきた


【鷹】

「昨日の街に行くんだよな?何時から出発すんの?」


【氷の技能者】

「・・・朝一からの出発を予定しておりましたが、少し遅れてしまいそうです」


【鷹】

「なに?なんか問題でも起きたの?」


氷歌に訪ねながらダイニングへと入った


【氷の技能者】

「・・・食料の手配が遅れてしまい、まだ準備が出来ていないようです」


俺に続くようにダイニングへと入り


【氷の技能者】

「鷹様がお目覚めです、朝食の用意をお願いいたします」


壁に設置された水晶に向け、言葉を告げた


【鷹】

「じゃ、何時くらいに出かけるんだ?」


【氷の技能者】

「11時には準備が整うとの事です」


席に座った俺の反対側に顔を合わせる形で立ったまま返してきた


・・・って事は少し時間が空くな


【鷹】

「ならさ、ちょっと俺出かけるからお前も好きにしてていいよ」


【氷の技能者】

「どちらに行かれるのですか?」


【鷹】

「待ち合わせ場所」


【氷の技能者】

「・・・待ち合わせ場所とは・・・森の中の・・・」


ハッキリと答えた俺に少し戸惑いながら言葉を返している


【鷹】

「そうそう、お前が初めて俺についた日に来ただろ?」


【氷の技能者】

「・・・・・・・・・」


俺の言葉に何かを考えるように表情を曇らせ


【氷の技能者】

「あの!私もお供させて頂いてもよろしいでしょうか?」


真剣な表情で訪ねて来た


【鷹】

「ん~?別に来ても良いけど・・・仕事じゃないから特にする事ないと思うよ?」


【氷の技能者】

「構いません!お邪魔にならないようします!」


苦笑いの俺の言葉に笑顔で返してきた


・・・別に付いてくることは構わないけど

・・・なんでわざわざついて来るのだろうか?


突然、ドアがノックされ


「・・・失礼します」


入って来たのは口うるさいメガネ幹部


【氷の技能者】

「・・・・・・・・」


その姿を見た瞬間、技能者は明らかに視線を下げた

・・・こう言うとこは本当に情けないな、こいつは


【メガネ】

「・・・食料の手配に遅れが出てしまい、申し訳ありません」


そう言って俺に頭を下げて来た


【鷹】

「・・・それってお前の手配ミス?それともその後の工程?」


詳しい説明もなく頭を下げる男に呆れながら尋ねた


【メガネ】

「・・・製造工程での遅れが原因です」


【鷹】

「なら、お前が謝る必要ないじゃん?」


視線を下げながら返してきた男に更に呆れながら返した


【メガネ】

「・・・私の管理で進めているから謝ったんです」


そんな俺にため息混じりに答えた


【メガネ】

「・・・今日はパンと飲料水のみの手配とさせていただきました、分配するには向こう側の許可が必要となりますので謁見し許可を頂いてください、その際に炊き出しなど、現地での調理が必要なもに関しての許可もお願いします」


・・・まぁ、断られる事はないだろうけど流石に色々許可が必要か

・・・面倒だけど仕方ないな


【鷹】

「はいはい~」


男の言葉を流すように言葉を返した


【メガネ】

「・・・はい、は一回です」


が、そんな俺にうっとおしい言葉で返してきた


【鷹】

「はいはい~」


が、更に流すように返してやった


【メガネ】

「・・・・・・・・」


そんな俺に小さくため息をつき、ダイニングを出て行った


【氷の技能者】

「・・・・・・あの」


しばらく黙っていた氷歌が視線を下げ小さく言葉を発した


【鷹】

「ん~?」


【氷の技能者】

「・・・あの方と鷹様は・・・対立しているのではないのですか?」


少し困惑した様子で悩んでいるようだ


【鷹】

「ん~?いつから?」


よく分からない氷歌の言葉に首をかしげた


【氷の技能者】

「・・・え?えっと・・・なんとなく仲が悪いと言いますか・・・」


言葉を選ぶように歯切れ悪く訪ねて来る


・・・どうしてコイツはすぐにウジウジするのだろうか?

・・・鬱陶しい


【鷹】

「・・・ハッキリ言ってくれる?意味わかんないから」


そんな態度に少し苛立ちを感じつつ聞き返した


【氷の技能者】

「っあの!鷹様もあの方も嫌い合っているのに何故いちゃもんをつけたりしないのかなって思いまして!」


俺の言葉に慌てたように言葉を叫んできた

・・・でも

・・・なにを言っているのだろうか?


【鷹】

「ん~?俺アイツが嫌いなんて言ったか?まぁ、好きではないけど、嫌いとは言ってないだろ?」


意味の分からない技能者の言葉に首をかしげながら返した


【鷹】

「いちゃもんって文句って事だよな?言う必要ないから言わないだけじゃないか?無駄な討論は下らないしな」


お互いに納得できない部分があれば言葉を返し合うが互いに納得できるのであれば文句を言う必要はない


【鷹】

「大体、俺たちの事柄に関しての話じゃなくて

他国の話だぞ?個人の好き嫌いで話なんてする訳無いじゃん、そんなの話題に挙げられたものに対して失礼だろ?」


バカなことを言う技能者に呆れながら返した


【氷の技能者】

「・・・・・・・・・」


そんな俺の言葉に氷歌か何故か落ち込んだように視線を下げ


【氷の技能者】

「っすみませんでした!!」


突然大声を上げ謝って来た


【鷹】

「っえ?なに?」


唐突の謝罪に少し引きつつ苦笑いで尋ねた


【氷の技能者】

「私は自分の浅はかさが恥ずかしいですっ!!」


が、更に苦悩するように首を振り叫んできた


【氷の技能者】

「散々私を怒鳴りつけたくせにミスしてざまーみろ!と心の中で罵り!もっと謝りなさい!と心の中で嘲笑った自分が恥ずかしいです!!」


悔やむように自分の思考を叫んでいる


・・・変なとこで素直だよな、コイツ


【氷の技能者】

「嫌いだからそいつの提案は否定してやろうとか!いけ好かないから貶めてやろうとか!そういう低次元の考えではダメなんですよね!私は本当に自分が愚かさが恥ずかしいです!!」


・・・とにかく、とても後悔しているようだ


【鷹】

「ん~・・・まぁ、今回は深刻な問題だから、私情でいちゃもんはつけない方がいいんじゃない」


とりあえず、苦笑いで言葉を返した


【氷の技能者】

「はい!私もお二人のようにオンとオフをしっかり使い分けていきたいと思います!」


俺の言葉に宣言するように声をあげた


・・・が、オンとオフとはなんなのだろう?

・・・俺は使い分けてるつもりはないけどな

・・・やっぱり、コイツはちょっと変な奴だ

・・・でも


【鷹】

「ん~、まぁ、頑張ってみたら?」


・・・面白いから、いいか


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