【33話】青◾️信じる宣言
◾️◾️鷹視点◾️◾️
「っお待ちください!」
俺の背中に叫ぶように技能者の怒鳴り声が響いた
その声に視線を向けると
【氷の技能者】
「・・・認めませんっ・・・私は絶対認めませんっ!!」
悔しさを絞り出すような表情で叫んでいた
【氷の技能者】
「私は絶対に鷹様の技能者になりますっ!」
断言するような言葉を発した瞬間、技能者がまた涙を流し始めた
【氷の技能者】
「あんな奴の言葉なんて気にしません!私は女である前に技能者なんです!性別なんて関係ないんです!!」
そして、自分に言い聞かせるように叫び
【氷の技能者】
「男女ってだけで淫らな妄想しかできない下品で愚かな連中が問題なんですよね!?私もそう思います!鷹様の言葉は正しいです!鷹様は正しいんです!!」
そう言って嬉しそうに笑った
・・・さっきまで泣いてたのに
【氷の技能者】
「もう、ブレません!!私は鷹様だけを信じます!鷹様のお言葉だけを信じてついてきます!いや!鷹様の言葉しか信じませんから!!」
【鷹】
「・・・ああ・・・分かった」
興奮気味声をあげ、詰め寄って来る技能者に押されるように返事を返した
【氷の技能者】
「鷹様!私はこれからどうしたらいいでしょうか!?」
そんな俺に更に詰め寄り訪ねてきた
・・・どうしたらいいかって言われてもなぁ
【鷹】
「ん~・・・好きにしたらいいんじゃない?」
よく分からなかったので苦笑いで適当に答えた
【氷の技能者】
「・・・好きにしていいんですか?」
【鷹】
「いいよ別に、俺の邪魔しなければ、でも、あれ
俺の後ろに立つならビクビクすんの止めて堂々としててくれる?うっとうしいから」
あしらうようにはっきりと言葉を返した
【氷の技能者】
「・・・好きなように・・・堂々と・・・」
俺の言葉に考えるようにブツブツと繰り返している
・・・その姿は
・・・ちょっと面白い
【鷹】
「・・・・・・・・・」
その時、体に熱を感じた
その熱の元を確認する為、ズボンのポケットに入っていた物を取り出した
【氷の技能者】
「・・・ブレスレットですか?」
【鷹】
「みたいな錬金アイテムだよ、オヤジから呼び出されると熱で教えてくれんの」
そう言って、オヤジの元に行くために技能者に背を向けた
【鷹】
「・・・あ、そういえばさ」
が、すぐに聞きたかった事を思い出し技能者に顔を向けた
【鷹】
「お前、火焔って奴を知ってるか?」
【氷の技能者】
「・・・いえ、存じ上げませんが?」
俺の言葉に少し首をかしげながら返してきた
が、少し動揺したのも分かった
【鷹】
「そうなの?でも、そいつお前の事つけてるみたいだぞ?ホテルに行った事も知ってたしね~」
【氷の技能者】
「っ・・・・・・・・」
俺の言葉を聞いて技能者の顔が強ばった
【鷹】
「・・・一応、確認するけど・・・お前、向こうから送られた人間じゃないよな?」
【氷の技能者】
「っ違います!そんな事は絶対にありえません!」
怒鳴りつけるように返してきた
が、はっきり否定してくるって事は、やはり火焔が誰なのか分かってるって事だな
でも、その言葉に嘘は感じなかった
・・・まぁ、さすがにアイツらと手を組んでる事はないか
・・・氷と火だしね
【鷹】
「あっそ~、じゃいいや」
素直に納得し、技能者に背を向けオヤジの部屋へと向かった




