【30話】青◾️ウワサ
◾️◾️鷹視点◾️◾️
森を向けるといつものルルーカの街が広がった
【鷹】
「・・・・・・・・・」
毎日のように歩く道
【鷹】
「・・・・・・・・・」
幾度となく通う道
【鷹】
「・・・・・・・いつまで繰り返すんだろうね?」
笑顔で空に言葉をかけた
【鷹】
「・・・・・・・・」
でも、空からは何も返ってこない
【鷹】
「・・・・・・・・そりゃそうか」
だって空には・・・返事を返してほしい人はいないから
・・・だから
【鷹】
「・・・・・・そっちも、こんなに晴れてる?」
・・・俺たちは必ず同じ空の世界にいる
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「たかく~ん!」
中庭に入ると声をかけられた
目を向けるとミーナがこちらに向かってかけて来ていた
【鷹】
「お前まだいたの?」
【ミーナ】
「氷歌って面白い子よね~私、気に入ったかも」
俺の言葉の返答ではない言葉で返してきた
【鷹】
「へ~?まぁ良いけど、変なもん飲ませて殺すなよ?使えなくなったら困るからな」
【ミーナ】
「あら~?氷歌の心配してるの?もしかして契約しちゃう感じ?私は賛成するわよ」
【鷹】
「さぁ~?別に契約しても俺に利益ないし、アイツがどこまで耐えれるか分かんないしね」
【ミーナ】
「じゃあ~私がもらっちゃおうかな?」
俺の言葉に少しからかうように返してきた
【ミーナ】
「氷歌が色々耐えられなくなったらうちで保護しようかな~」
・・・余程ミーナはアイツを気に入ってるらしい
【鷹】
「ん〜、アイツがそれを望むならいいんじゃない?」
そんなにミーナに笑いながら言葉を返した
・・・ミーナと契約してアイツがどんな実験されるか見るのも、ちょっと面白いかもしれない
【ミーナ】
「あ・・・そう言えば」
が、何かを思い出したように言葉を発し
【ミーナ】
「・・・ちょっと騒ぎになってるみたいよ?・・・今頃いじめられてるかも?」
苦笑いで報告してきた
【ミーナ】
「氷歌がうちに来る日は案外早いかもね~」
からかうように笑いながらルルーカの街へ向かって歩いて行った
【鷹】
「・・・そうかもね」
ミーナの言葉に笑いながらつぶやき
俺も家に向かって歩き始めた
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【秘書】
「・・・お帰りなさいませ」
家の中に入ると俺の帰りを待っていた待っていた秘書が頭を下げた
【秘書】
「・・・少し問題になっております」
そして、頭を上げながら言葉を告げてきた
【鷹】
「・・・なに〜?」
面倒に感じつつ、歩きながら聞き返した
【秘書】
「・・・鷹様と氷歌さんがホテルに入っていたと言う情報が出回っています」
俺の後に続きながら、なんとも神妙な面持ちで説明してくるが
【鷹】
「・・・問題って、それ?」
下らなすぎて笑いが出た
【秘書】
「・・・笑い事ではありません、元々鷹様が私用目的で女の技能者を選んだ、などと噂する者がいたのはご存知ですよね?・・・そんな、者たちが勢いづき騒ぎ立てております」
【鷹】
「馬鹿らしい~だからなんだよ」
【秘書】
「・・・鷹様がこんな言われをするのは私は耐えられません」
そう言って後ろを歩いていた秘書が俺の歩みを止めるように前に立った
【秘書】
「・・・やはり、あの者に鷹様の技能者である資格はありません・・・必要であれば私を氷歌さんの代わりに使っていただいて構いません・・・ですから、技能者は他の者に」
【鷹】
「・・・へぇ?」
そんな秘書の言葉に笑いながら手を伸ばし
【鷹】
「・・・お前がアイツの代わりになるんだ?」
その秘書の頬に触れ
【秘書】
「・・・鷹様がお望みになられるのであれば・・・私はどんな事っ!」
その言葉を止めるように女の頬を手のひらで叩いてやった
【秘書】
「っな、なにを・・・っ」
俺が叩いた頬をかばうように手で抑えながら怯えた目で見てくる
【鷹】
「ん~?アイツは俺に殴られても喜んでたけど?お前は違うの?」
そんな女に笑いながら返した
【秘書】
「っ・・・・・・・・・・」
明らかに不愉快そうな顔で視線を下げている
【鷹】
「・・・出来もしない事言ってんじゃねーよ・・・目障りなんだよ、お前」
うっとおしい女を残し部屋に帰る為、再び歩き出した




