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【29話】青◾️告白




◾️◾️鷹視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



心地良い風が吹く森

木々の隙間を抜けると

光り輝くいつもの場所に付いた


【鷹】

「・・・・・・・・」


でも、そこには誰の姿もない

と、思ったが


【火の技能者】

「やっほ~」


そこにはヴィザールの火の技能者がいて

まるで俺を待ってたかのように声をかけてきた


・・・その行動が・・・カンに触った


【鷹】

「・・・気安く声かけんじゃねーよ・・・何様だお前は」


睨みつけ言葉を返した


【火の技能者】

「そんな邪険にするなって、ただ、俺はお前に話したい事があるだけなんだよ」


そんな俺を鼻で笑うように返してきた


【鷹】

「お前って一人で喋れるの?アイツの伝達人形かと思ってたわ」


【火の技能者】

「まぁ〜、竜輝がいないとちょっと心細いけどな~」


見下して言葉を返した俺に苦笑いで返してきた

・・・その言葉が更に俺を苛立たせる


【火の技能者】

「・・・そんな怖い顔すんなって、お前にとっても価値のある話なんだからさ」


俺の怒りを交わすように告げてて来た


【鷹】

「・・・・・・・・・」


でも、その言葉に少し興味を感じた


・・・こいつが俺にわざわざ話をする理由

・・・その理由になるのはアイツの話しかないだろうと思った


【火の技能者】

「・・・お前と契約しようとしてる氷の技能者に関してだ」


が、俺の予想とは別の人物を上げてきた


【鷹】

「・・・・・・なんだよ?」


でも、気にならなくもなかった


【火の技能者】

「・・・実はな」


そんな俺に少し言いにくそうに言葉を発し


【火の技能者】

「・・・俺は・・・あの子に惚れているっ!!」


詰め寄るように大声を上げ叫んできた


【鷹】

「・・・はぁ?」


【火の技能者】

「だから!俺は氷歌ちゃんに恋してんだよ!何度も言わせんな!恥ずかしいだろ?」


そう言って気味の悪い笑顔を向けてくる


・・・下らなすぎて言葉が出ない

・・・やはり火の技能者はどこかがおかしいようだ


【火の技能者】

「だからさ~お前から氷歌ちゃんに伝えてよ!俺のいいところをさ~!ちょっと勘違いされちゃってて困ってんだよ~!」


【鷹】

「・・・バカバカしい」


すがりつくような不快な言葉に一言告げ


【鷹】

「お前脳みそあんのか?アイツは氷の技能者だぞ?」


・・・火の技能者と氷の技能者の対立は軽視できない程に強い


【火の技能者】

「俺はそーゆーの全然気にしない!全く問題ないね!」


【鷹】

「そりゃお前にはないだろうな?壊された立場じゃなく壊した立場なんだから」


胸を張るように返してきた技能者に笑いながら返した


【火の技能者】

「・・・俺はなんもしてねーよ」


そんな俺の言葉がカンに触ったのか睨みつけるように言葉を返してきた


【鷹】

「そんなレベルの話じゃねーだろうが」


が、その態度に苛立ちを感じ睨み返した


【鷹】

「氷の技能者が火の技能者のせいでどれだけの被害を受けてるか分かってんか?笑い話で終わらせられるレベルじゃねーんだよ」


【火の技能者】

「・・・だからって何もしてない火の技能者にまで八つ当たりする理由にはならないだろ?・・・騒ぎすぎなんだよ・・・氷の技能者は」


憎しみを込めるように吐き捨ててきた


・・・その言葉に少し驚いた

・・・コイツがどんな考えでその言葉を発したかは分からないが


【鷹】

「・・・お前・・・そんな言葉を氷の技能者の前で絶対に言うなよ?」


さすがにその言葉には動揺を隠せなかった


・・・火の技能者は氷の技能者に対し、一方的とも言える戦争を度々起こす

・・・その火の技能者の行動はあまりに残虐なもの

・・・知らせもなく、ある日、突然戦争を始め

・・・気が住むまで氷の技能者を嬲りつくす


【鷹】

「・・・お前には分からなくても、その戦場を眼で見て育った人間もいるんだよ・・・傷ついた人間の傷をえぐるような言葉を二度と口にするな」


【火の技能者】

「・・・・・・・・・」


俺の言葉に技能者は視線を反らし黙り込んだ


【鷹】

「・・・宿主がいないのに勝手に歩き回んじゃねーよ・・・お前は誰かに寄生してんのがお似合いだ」


そう言って技能者に背を向け、ルルーカへと向かって歩き出した


【火の技能者】

「・・・待ってよ」


が、そんな俺に更に声をかけてきた


【火の技能者】

「・・・今のなしで・・・忘れてくれ」


目を向けると、落ち込んでいるようなそぶりを見せている


【鷹】

「・・・そんな都合よく忘れられるわけなじゃん?馬鹿じゃねーの?」


その態度に不快感を感じつつ睨み付けた


【火の技能者】

「・・・・・・一つだけ教えてほしいんだけど」


そんな俺の言葉に視線を落としながらも言葉を発し


【火の技能者】

「・・・今日・・・何で・・・氷歌ちゃんとホテルに入ったの?」


予想もしない言葉を聞かされた


【鷹】

「・・・はぁ?」


【火の技能者】

「・・・いやいや・・・別にお前らの関係を疑ってるわけじゃないんだ!ただ、ホテルで何してたのかな~って気になってさ!!」


慌てたように更に言葉を告げてくるが


【鷹】

「・・・なんで、お前がホテルに行ったこと知ってんだよ?」


そんな事より、コイツがその事を知っている事に違和感を感じた


【火の技能者】

「え?あ~・・・えっと、たまたま俺もその街に用事があって~そしたらたまたまお前と氷歌ちゃんを見つけて~たまたまホテルに入るとこ見ちゃったんだよね~」


【鷹】

「・・・誰の命令だ?・・・ヴィザールか?」


火を見るより明らかな動揺に睨みつけ言葉を返した


【火の技能者】

「いやいや!それはマジで違うから!竜輝に聞いてもいいよ!これはマジで俺の個人的な行動だから!」


そんな俺に慌てたように言葉を返してきた


・・・その言葉を簡単には信用できないが

・・・コイツが個人的な行動で俺をつける理由はないだろう


【鷹】

「・・・まさか・・・お前、氷歌をつけてんのか・・・?」


さすがに本気で気持ち悪さを感じ、その行動に引いた


【火の技能者】

「つけてた訳じゃないって!!たまたま森の中で見つけたから!!どこ行くのかな~って心配になっただけだって!!」


【鷹】

「・・・気持ち悪い、マジで消えろ」


慌てたように下らない言い訳を叫ぶ技能者を無視しルルーカへに帰る事にした


【火の技能者】

「ちょっと待ってよ!!何やってたんだよー!!」


そんな俺の背中に犬の遠吠えのように叫んでくるが、振り返る事無くその場を後にした



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