【17話】氷◾️仲の悪い人
【氷歌】
「・・・鷹様の人間関係に関してなにか知ってる事はある?」
【ミーナ】
「ん~?人間関係ってどういうの?」
・・・ミーナがあの男たちのことを知っているか分からないからはっきり言う訳にもいない
【氷歌】
「・・・例えば・・・仲の良い友達とか・・・その逆で犬猿の仲の人間とか」
少し遠まわしな言い方で尋ねた
【ミーナ】
「ん~・・・・・・知らないわね」
が、少し考え嘘を感じない言葉で返してきた
【氷歌】
「・・・なにも知らないの?」
【ミーナ】
「ん~・・・こういう言い方ってちょっとあれだけど・・・鷹くんって友達とかいないんじゃないかな?」
【氷歌】
「・・・・・・・」
・・・友達が居ない?
でも、鷹様は別に友達作りが苦手な感じには感じないのだけど
どちらかといえば明るい方だと思うし
【ミーナ】
「あ!いやいや!あれよあれ!私を友達って関係でいいなら私は友達だと思うけど、上下関係がある以上友達ってカテゴリには入らないんじゃないかなってね」
少しフォローするように言葉を続けた
【ミーナ】
「・・・親しい友人って言葉になると・・・鷹くんにはそんな人いないような気がするわ」
・・・まぁ、友人と呼べる人が居なくても別に
・・・私だってそんなに居ないし
・・・そんなことより
【氷歌】
「・・・なら、仲の悪い人はいるの?」
今日ここに来た1番の理由を尋ねた
【ミーナ】
「・・・・・・あ~・・・ん~・・・」
が、少し言いにくそうに言葉を濁している
【氷歌】
「・・・貴女から聞いた事は誰にも言わないから知ってる事があるなら教えてくれる?」
【ミーナ】
「・・・絶対、鷹くんに言わないでね?」
私の言葉が効いたのか、少し小声で返してきた
【ミーナ】
「・・・鷹くんってちょっと付き合いにくい性格って言うか~、ちょっと特殊だから・・・ぶっちゃけ敵は多いと思うわ」
そう言うミーナの表情は申し訳ないように曇っていた
【ミーナ】
「・・・ウザいとかムカつくって簡単な感情は・・・多分、周囲にいる人みんなが感じてるんじゃないかな」
・・・みんな?
・・・つまりそれは
【ミーナ】
「あ!でも私はそんな事思ってないわよ?初めはムカつく事が多かったけど、今はそれが鷹くんだからって思えちゃうしね」
苦笑いで慌てたように声をあげた
その言葉に少し安心した・・・けど
【氷歌】
「・・・鷹様は・・・嫌われているの?」
ミーナ以外の人は鷹様をあまりよく思ってないと言うだろう
【ミーナ】
「・・・はっきり言っちゃうとね~、いいところもあるんだけど、嫌いって感情の方が先行してしまうから、いいところもかき消されちゃうって感じかな?」
・・・私にはいいところしか見えないのだけど
・・・それは、まだ鷹様を知らないだけなのだろうか?
【ミーナ】
「ん~・・・やっぱり私は鷹くんの人間関係は良く分からないわ」
そう言って困ったような苦笑いで返してきた
・・・多分、ミーナは鷹様が敵と評した竜輝と言う男に関してはなにも知らないのだろう
・・・だとしたら、表面に流れていない情報という事
・・・そんな情報を私が無闇に流す真似はできない
【氷歌】
「・・・もういいわ」
これ以上話をしても意味ないと思い話を終わらせた
【氷歌】
「・・・ありがとう、助かった」
そう言って早々に部屋を出るため足を動かした
【ミーナ】
「正式に契約できるように頑張ってね~!愚痴くらいなら聞いてあげるからさ~!」
そんな私を玄関まで見送るように付いてきて笑顔で言葉をかけてくれた
・・・ミーナは色々怪しいところはあるけど、悪い人ではなさそう
【氷歌】
「・・・また寄らせてもらうわ、じゃあね」
ルルーカで初めてできた話せる相手に笑顔で言葉を返し、部屋を出て街へと歩き出した
【氷歌】
「・・・・・」
・・・ミーナの話で分かったこともあれば、わからなくなったこともある
・・・鷹様はあの男達を敵と評したのは闇都市ヴィザールの人間だからだろう
・・・でも
・・・どうして鷹様は嫌われているのだろう?
【氷歌】
「・・・分からない」
いくら考えても今の私には理由がよく分からなかった
そんなことより
【氷歌】
「・・・やっぱり朝は鷹様より早く起きて待つべきよね?」
そう思いゆっくり歩いていた足を早め、早々に寝て明日の朝に備えることにした




