【16話】氷◾️鷹様について
・・・簡単にだが街の事は大体分かった
なら、次は
【氷歌】
「・・・鷹様について教えてくれる?」
ここからが本当に聞きたかった事だ
【ミーナ】
「え~?それは氷歌の方が知ってるんじゃないの?」
【氷歌】
「・・・私が鷹様のお側に付いたのは今日が初めてだし、実際関わりがある時間は貴女の方が長いと思うわ」
ここに辿り着くまでトーナメントや筆記などさまざまな試験を受けたが
実際、鷹様と言葉を交わす事はほとんどなく
一緒に行動を共にさせていただくのも、まともに会話をするのも今日が初めてだった
【ミーナ】
「確かに、それもそうね~」
私の言葉に納得したようで少し考えながら話を始めた
【ミーナ】
「ん~・・・まぁ、簡単に言っちゃうと~、おぼっちゃまね、わがままで自己中心的で俺様タイプって感じかな?」
苦笑いで答えて来た
【氷歌】
「・・・それは・・・鷹様の悪口ととっていいのかしら?」
不愉快な言葉に顔が引きつりながら笑顔で返した
【ミーナ】
「やだやだ!氷歌が聞いたんでしょ~!怒らないでよ~!別に悪口じゃなくそのままの印象を答えただけなんだから~!」
私の怒りを察したのか慌てたように否定してきた
が、悪口であることは間違いないと思う
【ミーナ】
「今のは悪い言い方しただけ!良い言い方をすれば無邪気なのよ!思ったことを口にしちゃうみたいな?口が悪いから悪い印象しか持てないし、見下したような態度がカンに障ると思うけど!」
・・・どこが良い言い方なのだろう?
・・・更なる悪口にしか聞こえないわ
【氷歌】
「・・・無邪気・・・そんな印象はないわね」
【ミーナ】
「それは~、一緒にいたら見えてくるかもね、氷歌の目に見えるかは分からないけど」
意味の分からないミーナの言葉に少し興味を持った
【氷歌】
「・・・私の目に見えるか分からないってどういう意味よ?」
【ミーナ】
「ん~正直ね~鷹くんってよく分からない人なのよ~、優しげな顔で楽しそうにはしゃいでる印象もあれば、凄く性格が悪くて人を馬鹿にしてる印象もあるの」
少し悩みながら困ったように返してきた
【ミーナ】
「しっかりしてるとこもあれば子供みたいなとこもあってさ、だから氷歌の目に鷹くんがどう映ってどんな印象を持つかは私には分からないわ、多分、人によっては全然違う印象を持ってると思うな」
・・・人間なら誰しも陰の部分と陽の部分を持っているものだけど
・・・それとはまた違うものということだろうか?




