【10話】氷◾️ちょっとスッキリ
森を向けルルーカに着く頃には日が完全に落ちていた
【鷹】
「・・・今何時だ?」
【氷歌】
「おそらく19時前だと思います」
【鷹】
「・・・まずい・・・早く帰らないとオヤジに怒られる」
私の問いに少し速度を上げながら家路へと向かった
・・・でも
・・・急いでいるにも関わらず鷹様は裏から家に入るつもりらしい
・・・よほど煩わしい事がお嫌いなのだろう
【秘書女】
「鷹様、お帰りなさいませ」
家の中に入ると共にいかがわしい秘書が
これみよがしな谷間を押しつぶすようにお辞儀をしている
・・・実に不愉快だわ
・・・みっともない
・・・いや、汚らわしくも感じるわね
【秘書女】
「資料をまとめてお部屋においておりますので
今日中に目を通しておいてください」
【鷹】
「はいはい~」
如何わしい秘書の言葉を流すように鷹様は廊下を進んで行く
そんな鷹様の背中を見送り
【氷歌】
「・・・仕事中はもっとしっかりとした服を着たほうがいいわ・・・ずれ落ちるわよ?」
呆れながらも同性として秘書に注意してあげた
・・・いくらなんでも見せつけすぎだと感じたのだ
【秘書女】
「・・・僻み?筋肉ばっかで硬そうだもんね、アンタ・・・っていうか・・・胸あるの?」
そんな私の優しさをブサイクな顔で笑いながら返してきた
・・・どうやらこの女は余程胸に自信があるようだ
【氷歌】
「・・・・・・・」
イラつく女の胸もとの服を両手で掴み
【氷歌】
「・・・ふん!」
【秘書女】
「きゃ!?」
思いっきり左右に引っ張り破いてやった
【氷歌】
「思う存分見せてあげたらいいわ~」
甲高い声で騒ぐ秘書を無視して鷹様の後を追った
・・・ちょっとスッキリしたわ




