表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/77

【9話】氷◾️赤の男たち


挿絵(By みてみん)



森の中を進みながら鷹様の姿を探した

・・・待ち合わせをしていると言ってたから、多分昼間の場所に行かれたのだろう、そう思って来てみたが


【鷹】

「・・・・・・・」


案の定、鷹様はこの場所にいた


【鷹】

「・・・・・・・」


フードを深く被った鷹様は何かを待つように一人空を見上げていた


【氷歌】

「・・・鷹様」


私が声をかけると、鷹様は少し視線を私に向けた


【氷歌】

「・・・どなたをお待ちになられてるのですか?」


鷹様が自由に行動できる時間は少ない

そんな時間を割いて来ている鷹様を待たせるなんて、どういう神経の持ち主なのか気になった


【鷹】

「・・・・・・」


でも、鷹様は私の問に答える事なく

私を越した先に視線を向けていた


【氷歌】

「・・・・・・」


そんな鷹様の視線を追うように目を向けると


「・・・・・・・」


私達と同じ歳くらいの赤黒い髪の男がいた


そして


その後ろには真っ赤な髪をした私と同じ技能者の服を着ている男


【氷歌】

「・・・・・・・」


・・・火の技能者だ


【火の技能者】

「・・・・・・・あっ」


私を視線にとらえた男が少し戸惑ったように声を上げた


【火の技能者】

「・・・久しぶり・・・元気だった?」


そして、少し遠慮がちに声をかけてくる


【鷹】

「・・・知り合いなのか?」


鷹様が少し不審そうに尋ねてくる


【氷歌】

「・・・いいえ、火族などという愚かな種族に知り合いなどいません・・・人違いでしょう」


そんな鷹様にはっきりと否定で返した


【鷹】

「・・・だってさ~?気軽にうちの技能者に声かけないでもらえるか?」


【火の技能者】

「・・・・・・・」


見下すような鷹様の言葉に火族は少し視線を落とした


【鷹】

「・・・相変わらず暇そうで良いな?お前は」


少し笑いながら赤黒い髪の男に話しかけている


【火の技能者】

「そーでもないよ~?最近は俺たち色々地方で仕事してるしね~?」


何も答えない男に変わって火族が答えた


【鷹】

「・・・お前に聞いて無いんだよ」


そんな火族に不愉快そうに返している


【火の技能者】

「鷹くんは相変わらず口が悪いな~もっと穏やかに話ができないの?」


【鷹】

「なにも返事をしない奴よりマシだと思うね~無視って最悪じゃん」


お互いからかうように言葉を交わしている

・・・どうもこの人たちと鷹様は仲が良くないようだ


【火の技能者】

「無視してる訳じゃないないって~言い返しても喧嘩になるだけだから言い返さないだけ」


【鷹】

「へ~?それじゃまるで俺が喧嘩売ってるみたいじゃない?」


【火の技能者】

「そんな事言ってないって~もっと穏やかに話をしようよ~ね?君もそう思うでしょ?」


そう言って私に笑顔を向けて来た


【氷歌】

「・・・・・・鷹様、そろそろ日が落ちます、戻られた方がいいかと」


火族の言葉を無視し、鷹様に声をかけた


【鷹】

「・・・そうだな」


私の言葉に静かに返し


【鷹】

「・・・偉そうにでしゃばんな・・・うざいんだよ」


睨みつけるように火族に言葉をかけ、森へと歩き始めた


【火の技能者】

「いやー!なんか勘違いされちゃいそうだなー!別に俺たち仲が悪い訳じゃないんだけどなー!!」


そんな鷹様の背中を目で追いながらワザとらしい大声を上げている


【火の技能者】

「実は鷹と俺たちって仲悪くないんだよねー!なぁ!竜輝?」


そう言って一言も喋らない男に言葉を向けた


【竜輝】

「・・・・・・そうなのか?」


竜輝と呼ばれた男は静かに聞き返した


【火の技能者】

「いやいや!ここはそーゆー事にしといてよ!!」


その言葉に慌てたように言葉を返している


【氷歌】

「・・・・・・・・」


そんな男たちをその場に残し足早に鷹様の後を追った



少し先にルルーカへと向かう道を歩く鷹様の背中が見えた


【氷歌】

「・・・鷹様」


その背中に小さくお声をかけた


【氷歌】

「・・・先ほどの方々と待ち合わせていらしたのですか?」


見る限り仲は良くないだろうと思ったが念の為確認した


【鷹】

「・・・・・・・お前はどうなんだ?本当に知り合いじゃないのか?」


が、鷹様は私の問いに答える事なく尋ねられた


【氷歌】

「・・・・・・知り合いではありません、火族は・・・私たち氷の技能者からしたら敵でしかありません」


その鷹様の問いにはっきりと返した


【鷹】

「・・・へ~?・・・それなから良かった」


そんな私の言葉に少し笑った様な言葉で返された


【氷歌】

「・・・どういう意味でしょう?」


【鷹】

「・・・・・・あいつらは俺の敵だから」


私の問いに静かに答え、足を止め


【鷹】

「・・・俺はいつかアイツを殺すから」


少し笑いながら振り返った


【氷歌】

「・・・・・・・」


笑ってはいるが

その言葉に嘘や迷いを感じなかった


【鷹】

「・・・だから、俺の技能者になるなら、お前もアイツらの敵になるぞ?・・・本当に良いのか?」


そして、そのままの笑顔で尋ねられた


【氷歌】

「・・・問題ありません、鷹様の敵は私の敵です」


そんな鷹様にはっきりと言葉を返し


【氷歌】

「・・・むしろ、光栄にすら感じます」


笑顔を返し言葉を続けた


【氷歌】

「・・・火族を敵とし、争える事は私にとっては喜びでしかありませんので」


鷹様の敵にあの火の技能者がいる事に喜びを感じた


・・・火族は私の敵

・・・火の技能者は消えるべき種族だから

・・・そんな奴と対立する立場でいられる事が嬉しかった


【鷹】

「・・・・・・・・・良い顔だな?」


そう言って鷹様は再びルルーカへと歩き出した


【鷹】

「・・・ちょっと興味が沸いたよ・・・期待してるからな?」


少し笑った様な声


【氷歌】

「・・・はい・・・全力でその期待に答えてみせます」


その言葉に力強く返事を返した


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ