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太陽の王冠 月の玉座  作者: ふぁん
世界観
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エウリシア大陸歴(※ネタバレ有り)

■エウリシア大陸歴史年表(※ネタバレ有り・随時更新)


 「エウリシア大陸歴」、単に「大陸歴」とも呼ばれるこの年代表記は、かつて存在したとされる伝説的な<超帝国>以後の大陸各地域を便宜上ひと括りにし、その出来事を年代別に列記したものである。無論、当時の人々が考案したわけではなく、後世の歴史家たちがこの分裂と混迷の時代を把握するのに苦労した末、各地の記録を総合して成立させたものである。


 特に激動の時代となった「継承戦争」と呼ばれる時期は、大陸各地の諸国家、諸勢力が入り混じっての争いとなっており、その把握に統一された指標が求められたのも当然のことであった。


 以上のことを踏まえたうえで、エウリシア大陸で起きた主要な出来事について概説していく。



==============================================


約二千~三千年前:

エウリシア大陸の大半を支配していたとされる<超帝国>が突如崩壊。大規模な災害が大陸各地を襲った形跡が確認されている。しばらく後、災害を生き抜いた人々の間で激しい生き残り競争が続いたと推定される。



いくつもの国家が滅び人口が激減したことで自然に衝突が減り、安定した時代が訪れる。

数百年もの争乱の間に技術、生産能力が低下し、大陸全土で文明が後退する。

その後、生き残った人々が大陸各地で社会を形成し文明の再生を始める。



〇〇〇一年:

<ヌビア古王国>で記録された最古の行政文書が発見された。この年を起点に後世の歴史家たちが「エウリシア大陸歴」を成立させる。



五〇〇年頃:

トゥネスの地に船でたどり着いた人々が植民を開始する。


五三〇年頃:

アリアナの河川地帯で<アリアナ王国>が興る。


六〇〇年頃:

ヘラス地方各地でヘラス人による都市国家の形成が進む。

<ヌビア古王国>が西へ勢力を拡大。<トゥネス市>を属領とする。


六五〇年頃:

ヘラス人都市国家同士の間で抗争が頻発する。


七二〇年頃:

<アリアナ王国>のハサマニス王が周辺国へ侵攻を開始。広大な領域を支配する。


七四一年:

<アリアナ王国>のハサマニス王が「大王」を称し、国名を「アリアナ帝国」と改める。


八〇〇年頃:

ヘラス人都市国家で王権が衰退した後、民主政の実施が始まる。

<ヌビア古王国>が<アリアナ帝国>の侵攻を受け勢力が衰える。この機に<トゥネス市>が古王国に自治権の拡大を呑ませ「トゥネス自治領」を称するようになる。


八三六年:

<ヌビア古王国>が<アリアナ帝国>によって滅ぼされる。<トゥネス自治領>が独立した勢力として自立する。


九〇〇年頃:

<アリアナ帝国>がさらに領土を拡大し、北方の草原地帯への進出を強める。これに対抗して遊牧民族の統合が進み、<スキティア族>が大きく台頭する。

<トゥネス自治領>で<十人衆>による統治体制が成立。


九二四年:

<アリアナ帝国>の拡大に危機感を覚えたヘラス地方各都市が「ヘラス都市連合」を形成し対抗姿勢を示す。


九三八年:

<アリアナ帝国>が<ヘラス都市連合>の各都市に服属を要求。都市連合はこれを拒否。<ヘラス都市連合>と<トゥネス自治領>の間で対帝国の密約が交わされる。


九三九年:

<アリアナ帝国>が<ヘラス都市連合>に宣戦布告し<大戦>が始まる。


九四一年:

<ヘラス都市連合>と<トゥネス自治領>の連合艦隊が<アリアナ帝国>の<白海艦隊>を打ち破る。


九四二年:

<ヘラス都市連合>が<アリアナ帝国>侵攻軍を打ち破る。


九四四年:

<アリアナ帝国>と<ヘラス都市連合>の間で休戦条約が結ばれ<大戦>が終結。帝国の支配力が低下し各地で反乱が相次ぐ。


九四五年:

<トゥネス自治領>が帝国領ヌビア地方に侵入し、これを制圧する。

<スキティア族>の族長が王を称して遊牧民国家「スキティア王国」を成立させる。


九四六年:

<トゥネス自治領>が勢力拡大に伴い、統治体制を<三十人衆>に改める。一方で<ヘラス都市連合>と関係が悪化し同盟関係が解消される。


九五〇年頃:

大陸で帝国、連合、自治領、王国の四大勢力による戦闘状態が恒常化する。


九六三年:

<アリアナ帝国>が軍を北上させて<スキティア王国>に攻め入るも、激しい抵抗に遭って大王が捕虜となる。


一〇二七年:

<ヘラス都市連合>の各都市で政情不安が広がり、多数の政治家が国外追放される事件が起きる。

同時期、<スキティア王国>がヘラス地方への侵攻を強め、いくつかの都市を略奪。都市連合の勢力が後退する。


一〇三二年:

<アリアナ帝国>で貴族層への締付けが強まると、これに反発して大規模な反乱が起こる。アルシヤ大王と貴族間で軍事衝突した後、貴族側にとって有利な和睦が成立。


一〇三五年:

<アリアナ帝国>のアルシヤ大王が毒殺され王室の嫡流が途絶える。アンビス太后は庶流の没落した家系から、ダリウスを養子に迎え新たな大王に擁立する。


<トゥネス自治領>が<ヘラス都市連合>の<パラス市>付近に軍を上陸させるが、内部で反乱が起こる。都市連合の攻撃と併せて大敗し軍を撤退させる。

テオドロスが<パラス市>に帰還を果たす。


一〇三九年:

<アリアナ帝国>で大貴族の中心的存在だったフーマンが暗殺される。子のファルザードが後を継ぐが勢力は弱体化した。


一〇四〇年:

<トゥネス自治領>がヘラス地方の西部を攻撃。<ヘラス都市連合>は<レマ市>を中心に防衛するが多くの被害を出し、<パラス市>の救援により守り抜く。



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一〇四二年:

四月七日:「レミタスの戦い」。レミタス市近くの平原で<アリアナ帝国>と<ヘラス都市連合>の軍が会戦。都市連合軍が勝利。


四月十日:<レミタス市>が<ヘラス都市連合>に対して降伏。


四月二十日:<アリアナ帝国>で政変が起こる。ダリウス大王が国政を牛耳っていた大貴族たちを粛清し実権を取り戻した。


六月:<アリアナ帝国>でキラック州の太守ファルザードが反乱を起こす。ダリウス大王はアシュカーン大将軍に討伐を命じた。


九月:ファルザードの反乱が鎮圧される。首謀者のファルザードは逃亡し<ヘラス都市連合>へ亡命した。


十月:<アリアナ帝国>から周辺各国へ和平の使者が送られる。<ヘラス都市連合>の<連合理事会>はこれを否決して送り返す。


十一月:リデア半島の帝国領でヘラス人による反乱が相次いで起こる。


一〇四三年:

三月:<アリアナ帝国>と<ヘラス都市連合>から発した軍がリデア半島のスファードで激突。<ヘラス都市連合>が後退した後、半島各地で慢性的な戦闘状態が続く。


六月:ドレス島沖の海戦で<ヘラス都市連合>のサンダー提督が連合艦隊を指揮し、<アリアナ帝国>の白海艦隊を破る。


七月:<アリアナ帝国>の反乱討伐軍が<ヘラス都市連合>に大敗


十月二三日:<アリアナ帝国>と<ヘラス都市連合>がスファードの地で和平条約『スファードの和約』を締結する。リデア半島の複数の都市が帝国から独立する。

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