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日本の歯科医療は遅れている

9月27日 剛田歯科クリニック


 歯医者さんの臭いってどう? 消毒の匂いなのか、独特である。苦手。っていうか歯医者さん自体が全部苦手なのだけれど。髪にも服にも、匂いが付いて取れない。家に帰るとすぐにバスルームに直行。服も洗濯機に全部放り込む。


それはさておき。帰り際に剛田医師に話してみた。訴訟の件。なんて返事をするかな?と思ったら、

「いいよ。嘘をつく必要もないし。でも、僕の名前は出るのかな? 出ないならいい。」って。

 やっぱりそう来るのね。でも「いい。」ってことは、どうにでもなりそう。断られたわけじゃないし。

 今度、弁護士さんに聞いてみよう。



10月15日 剛田歯科クリニック


 この前の予約時に、優しい受付嬢が「毎回、待つのが大変でしょう? 午後1番の2時からだったら待たなくてすむから、今度から、そうします?」って聞いてくれたから、今度からは毎回2時に予約を取ってくれることになった。ラッキー。凄く助かる。これで毎回、永遠に待つことはない。ほらね、私の周りにはこういう素敵な人が、優しい人が、できる人が、気の利く人が集まってくる。感謝です。


 でも、予約を取っているのに何故こんなに時間が押すのだろう? 予約って、その時間に診療ができるって事じゃないの?


 今日は、剛田医師が私の新しい歯を作ってくれるために、歯科技工士さんを呼んでおいてくれた。

 「直接話して、色とか形とかいろいろ好きなようにオーダーして。分からないことは何でも聞いて。」って言ってくれた。

専門的なことは分からないけど、こういう風にしてほしいってことは伝えてみた。


 歯科技工士さんと直接話してオーダーするのは初めてだった。剛田先生の所はここまでしてくれるのだ。やっぱり、歯科医ってピンキリなのね。ちゃんとした歯科医を選ばないとひどいことになる。

 剛田医師にも、忙しいのにここまで来てくれた技工士さんにも感謝である。

 



 外国人の知り合いみんなから言われるのは「日本人ってみんな歯が、がちゃがちゃだよね。」ってこと。そうなのです、西洋人は当たり前に歯がきれいだし、韓国人も歯がきれい。

「日本は歯に関してはすごく遅れているよね。」って言われる。「歯は絶対に削っちゃいけないよ。子どもは特に。」「そんなに、削って詰めて、削って詰めてってやっていたら、どんどん悪くなるにきまっている。そんなことやる国、他にないんじゃない。」って。


 ある東南アジアに住む知り合いは「怖くてここでは歯医者に行けない。」って言っているけど。「近所の人で、昨日まではちゃんと歯があったのに、今日見たらなくなっていた。そんなの日常茶飯事だよ。こっちでは虫歯になると全部抜いちゃうんだ。こっちの治療っていうのは抜歯ってこと。だからここではいけない。日本に帰ったら歯医者に行く。」と。


 でも、虫歯になったら、大きく削る。削って詰める。そんな治療法は日本ではまだまだ続きそうである。


 この前、地域のミニコミ誌に、“ 近くの歯科大のオープンキャンパスのお誘い ” の記事が載っていた。現学生の「なぜ歯科大に入ったのか、なぜ歯科医をめざしているのか」という文章に「歯を削れるのは歯科医だけだと知ったから。」と書いてあった。

「えッ!」って思った。だってそう思わない? 歯を削るのが目的? そんなに他人の歯を削りたいの? 学生の時から、そんな間違えた意識がついてしまっているの? いいえ、そうではない。この学生の場合は大学に入る前からその概念を持っていたことになる。治す、治療をするってことは、イコール 歯を削るってことではない。なのに、治療って歯を削ることだって勘違いをしている。学生の時からこんな考えじゃ患者さんが大変な目に合うのは当たり前である。歯科大ってそれしか教えないのだろうか? 他にも治療の方法があるって思わないのだろうか? 削るって最後の手段でいいんじゃない? それも、ほんのちょっと削るだけでいい。歯科治療が難しいのは分かる。分かるからこそ、いい加減な人にはやってほしくない。不器用な人にはやってほしくない。18歳まで生きてきて、その年になるまでの自分を振り返れば、自分が器用か、不器用か位自覚できているはずではないか。不器用な人には、この職業は全く合わない。そのくらいわかってほしい。自分自身も、患者さんも不幸になる。遠慮というものを知っているのだろうか。本当にやめてほしい。合わない仕事より、自分に適した仕事をしてほしい。

そうしないから、知り合いの住む東南アジアのあの国がやっている治療法にちょっと毛の生えたようなものなるのだ。安心して任せられる歯科医ってどこにいるのだろう? 今までの引き出しの中にはいない。


 日本人はそんなに歯医者選びに興味がないのかもしれない。近所の歯医者さんで昔からヤブで有名な所も、それを知っている人、近所の人たちは絶対に行かないが、知ってか知らずか、何人かは患者さんが来ている。「空いていて、直ぐにやってもらえるからここでもいい。」っていうのんきな人もいるし。なんでヤブって言われているのか、どんなひどいことをしたのかまでは知らないけれど、それでも長年歯科医を続けているっていうことは、1回免許を取ってしまえば、そんなに簡単には剝奪されないって事である。私の聞いた弁護士さんの一人も言っていたけど「そのくらいじゃ免許剝奪されないよ。」だって。


 あのー、そのくらいじゃないんですけど。歯を折られて凄く不自由な思い、生活をしているんですけど。


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