表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

信用して好いものか? そうじゃないのか? どうすべき?

2019年5月10日 依田デンタルクリニック初診


 クリニックの場所が分からないといけないからと思ったけど、地図を見ながら行くと、すぐに分かった。あー、ここね。こういう雑居ビルって苦手。入りづらい。エレベーターで上がって、クリニックのドアの前まで行ったけど、またもや入りづらい。何分もクリニックに入れなくて、立ちつくす。他の患者さんが出てきたのをきっかけに、やっと入れた。


 紹介状を見せると、その中に、猪熊のことが書いてあったようで「猪熊の所に行ったの?アハハハ・・・・・」と笑われた。どんな意味の笑いなのか? 怖い。大体わかると思うけど「あんなヤブの所に行ったの? だったらしょうがないよ。まあ、そうなるね。」っていう意味だ。

「お知合いですか?」と聞くと「大学の後輩です。」と。この人、本当に大丈夫かな? 同じ大学なだけでも、同じ教育を受けているから、同じことを刷り込まれているし、同じやり方をする。その上。後輩ともなれば、分かるでしょ、もっと始末に負えない。同類だ。何もかもが怪しく思える。


 レントゲンを撮ったり、診察していただき、別室に移りお話を聞く。

「絶対にうまくいくとは言えないが、治療はできそうだ。」と言われた。

「治療費はこの値段。これはうまくいっても,いかなくても、途中でダメだと判断して止めることになっても、一旦オペを始めたり、その後、歯がうまく根付かなかったとしても、返却はできません。」と言われた。


どうしよう。どうしたらいいのかわからない。


一番引っかかっているのは何だろう? 信用問題? この先生に任せられるのか?

歯科医院は混んでいたし、電話もよくかかってきていたから、患者さんはいるということ。あの先生、そんなにダメダメってことはないのかもしれない。歯も、インプラントとか抜いちゃうより、折れていても自分の歯の方がよいみたいだし。もう一回、色々勉強してみよう。どちらにしても、このままってわけにはいかないし、いつかは決めなくちゃならない。決める時が来るだろう。


6月3日 依田デンタルクリニック 破折治療 オペレーション


 怖い 怖い 怖い……頭も心もどうにかなりそう。涙が止まらない。

行きの電車の中、不安と恐怖心、口腔内の膿での気持ちの悪さなどで、どうしようもない気分。本当は何があっても自分の中を光でいっぱいにしておかなければならないのに。多分、誰も近づきたくなくなるような真っ黒なオーラが出ているのだろうな。修正しようにもどうしようもない。こんなんで、上手くいくのだろうか? でも、やると決めたからにはやるしかない。


 やっぱり、雑居ビルって苦手。歯医者さんはもっと苦手。この事件があってから、更に苦手になった。というより恐怖。


 依田先生は何件も破折治療のオペをやっていて慣れているから、なんてことなく進めていく。そして、オペ途中で破折した歯を見せてくれて、「ほらここ、見える? 折れていたところ。ひび見える? ここと、裏側も。ボンドで付けておいたから。」

やっぱり折れていた。(涙)


 何とかオペを終える。

流血が止まらない。私、大丈夫かな? それに麻酔が切れたら痛くなりそう。そう言ったら、受付の女性が、「初めから痛み止め飲んでおく? 今飲んでもいいんですよ。お水持ってくる?」と言ってくれたが、お薬はなるべく飲みたくない。「大丈夫です。ちょっと様子を見てみます。」と答えた。

 その後の注意点などを聞き、お薬をもらい、帰途につく。

こんなに流血していて大丈夫? 家まで持つのだろうか? 帰りの電車の中どうすればいい? 途中、途中のトイレや洗面所を何回利用したかわからない。洗面所で、変な病気で血を吐いている危ない人と思われたかも。(私、違いますから、変な病気は持っていませんから)でも、「嫌だな。何この人。」と思われても、変な目で見られても仕方がない。私だって傍にそんな人がいたら「嫌だな」って思うもん。


 家に帰ったらさすがに疲れた。身体も心もへとへとである。動けない。

その後、3日間は何も食べず、お水だけ飲んで断食をした。ファスティングにちょうどいい。何も食べない方が体の中も、血液もきれいになるはず。きれいな血液を体の中にぐるぐる回した方が治りも早いし、きれいに治るはず。それに、実際、痛くて食べられないし。歯を磨くのも、歯ブラシを歯茎に充てるだけでも嫌だ。

 痛くて食べられないのは初めからわかっていたので、アイスクリームをたくさん買っておいた。大好きなハーゲンダッツのアイスクリーム。スーパーマーケットに行って、あるだけ全種類を1個ずつ買っておいたのだけど、それも食べたくなかったから食べなかった。

「好きなのを、好きなだけどうぞ。」と全部、家族にあげちゃった。私は、食べたくなったら、また買えばいい。“ 食べられるようになったら ”とも言うけど。


このまま1か月様子を見る。大丈夫かな。1か月後に再診。


膿が出て止まらない。流血も3日過ぎても止まらない。良くないのかな。また恐怖心が出てくる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ