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リーナ視線3 小国王女は侍女がボフミエから大いなる幸運を引き連れてきてくれたことを理解しました。

いつも誤字脱字報告ありがとうございます。

凄まじい光と爆発音に周りは騒然とした。


「何事だ」

トリポリ国王も叫んでいた。


「あれはインダルの王城の方だ」

「クリスの雷撃か」

「おそらく。ソニアがやばい」

アレクとジャンヌが慌てていた。


「リーナ、お前は俺達を案内してくれ。ソニアが心配だ」

ジャンヌが私の手を掴んだ。何があったか判らぬまま、私もソニアの事は心配だったので頷く。


「そこの騎士、貴様はトリポリ国王を案内してゆっくり来い」

「しかし、王女殿下は」

アレクがルドラに指示するが、ルドラは私を心配して言った。


「気にするな。俺らがいれば問題はない」

「ルドラ、陛下らをご案内して」

アレクの言葉に私もルドラに頷くと、ジャンヌがいきなり転移した。


転移は初めてだった。転移できる魔道士は少ない。躰が引っ張られると思ったらもう王宮の傍らに転移していた。


城は雷の直撃を受けたように土手っ腹が真っ黒になっていて、それは地下に続いているようだった。


「珍しく、城が残っているぞ」

「クリス様もソニアのことを心配されて手加減されたのだろう」

アレク殿下とジャンヌ殿下の二人が訳のわからない会話をしている。


クリス様ってクリスティーナ・ミハイル様、筆頭魔道士様のことだろうか。ということはこの攻撃も筆頭魔道士がされたってこと。


その凄まじい破壊力に私は驚いていた。


これが手加減したということならば本来の力ってどんなものなのだろう。その力は赤い死神を凌駕するように思えた。


「よし、行くぞ」

私はジャンヌに城の中に転移して連れて行かれた。



「ソニア、大丈夫」

中では傷だらけのソニアにすがりついて叫んでいる二人の男女がいた。


「ソニア!」

私も慌てて駆け寄った。


なんとか息があるみたいだが、体中、血だらけだ。なんて酷いことをするのだ。私は憤りを感じた。



「お姉さま」

ジャンヌを振り向いて見て女が言った。


「クリス大丈夫か」

ジャンヌがか弱そうな女の子に声をかけた。彼女がこの攻撃の主力の筆頭魔導師様らしい。


「ソニアが王妃に拷問されていたから、雷撃して、飛んできたの」


周りには黒焦げになった10体以上の死体があった。この黒焦げの死体の中にも王妃がいるのか。今まで命の危険にさらされていた王妃の最後はあっけなかった。


この人数を一瞬で殲滅したのか。私はその力に驚愕するとともに恐怖を感じた。


「リーナ、医務室はどこだ。医者を連れてくる」

「私も行きます。医務室は2階の奥です」

私はジャンヌと一緒に医務室に向かった。



「私はボフミエ魔導国外務卿、アレクサンドル・ボロぞドフだ」

その私の耳にも拡声したアレクの声が響いた。


「我がボフミエ魔導国はリーナ王女の味方をすると筆頭魔導師様が決断された。繰り返す、我がボフミエ魔導国はリーナ王女のお見方をすると決断した。

貴様らの王妃はリーナ王女への反逆罪で筆頭魔導師様の雷撃を受けて処断された。直ちに全員、リーナ王女に忠誠をつくせ。

逆らうものは私が処断する。忠告するがこのような小城は私の爆炎魔術で一瞬で殲滅できるぞ。なお、郊外にいるトリポリ軍1万は我らの要請によって派遣されておる。

繰り返す。直ちにリーナ王女への忠誠を・・・・」


王城にいた王妃派は呆然とししていたのだろう。首魁の王妃が処断され、宰相のイシャンはなんとソニアの魔術によって半身不随にされたそうだ。マエッセンの王子もクリス様は一緒に処断したようで、表立って反抗するような愚か者はいなかった。


私のバックに赤い死神と暴風王女がついたのだ。


世界の二大恐怖と言われる二人に面と向かって逆らえる勇気のあるものはいなかったのだ。


戦力としてはアレクとジャンヌとクリス様と何故かソニアに付ききっきりなクリス様の近衛騎士の4人しかいなかったのだが。


雷撃で城の土手っ腹に穴を開けられたのが、余程の恐怖を与えたのだろう。4人で王城は制圧されたのだ。



私は留学したソニアが、このように素晴らしいと言うか怖いほどの後ろ盾を連れてきてくれるとは思ってもいなかった。


私の今までの努力なんだったのだろう。


次々に貴族たちが挨拶にやってくるが、みんな、私よりも私の横にいる赤い死神と暴風王女に頭を下げていた。


その赤い死神は私が必死になってやっと連れてきたトリポリ国王をアッシーのように酷使しているのだ。なんかシュールだった。


でも、本当に怖ろしいのは優しい顔をしたクリスティーナ様かも知れない。何しろ傍若無人なその赤い死神が彼女に対しては慇懃に接しているのだから。あのトリポリ国王を自らの所に呼び立てた赤い死神が筆頭魔導師様に頭を下げているのだ。信じられない後継だった。



そして、更に驚いたことには、ソニアの横について離れない男が、実は大国ドラフォードの筆頭公爵家の令息だったのだ。その領地の大きさはこのインダルよりも広いだろう。男はソニアを慈しむように見ていた。


私はソニアにも春がきたのを理解したのだった。


ソニアはボフミエで巨大な幸運を引き寄せてきたらしい。そして私もその恩恵を受けられたのだ。私は妹分でいつも可愛がっていたソニアがどこか遠くへ行ったように感じた。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

次はもとに戻ってソニア視線になります。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
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カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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