大人になれば自然と飲めると言ってた誰かさんへ。
私はブラックコーヒーは苦手だ。
だって苦いんだもん。
コーヒー牛乳ならいけるよ? 甘いし。
砂糖と牛乳ぶち込んだ方が美味しくない?
え? あの苦さがいいって?
や、ごめん、よくわかんない。
だれがお子様舌だ!
ふん! 私はウニは食べられるぞ!
これでも私をお子様舌というか!
贅沢だなぁって? 地元が海に近いんだから別にいいでしょ!
あ、コーヒーの話だったわ。
ごめん、話の腰を折って。
んで、なんだっけか。
今度喫茶店に行こう?
別に構わないけど、なんでブラックコーヒーがそこにでてくるの?
お茶で良くない?
曰く、その喫茶店はブラックコーヒーが売りだそう。
ブラックコーヒーをより一層美味く感じることができるメニューが人気らしい。ケーキとか。
ブラックコーヒーに固執する必要なくない? と思ったけど、それは胸の内にしまい込んだ。
喫茶店行くの了承したの早とちりだったかなー。
まあ、ケーキ食べられるなら行くけどさ。
ブラックコーヒーよりも甘味じゃい!
***
喫茶店にやって来たぜ。
外装は、なんつーか、シックな感じ。
語彙力なくてそれくらいしか言えん。
2人で喫茶店に入る。
コーヒーの香りが店に充満していた。
意外にも客は少なくて、人気だと聞いていたから拍子抜けした。
内装は、なんて言えばいいの? スタ○。
あれは喫茶店じゃないか。入ったことないからわからん。
まあ、そんな感じ。
座ってメニュー表を見る。
・ブラックコーヒー&タルト
・ブラックコーヒー&ワッフル
・ブラックコーヒー&チョコレート
・ブラックコーヒー&ショートケーキ
ブラックコーヒー書かれすぎててゲシュタルト崩壊しそう。
これネタ枠だよね? って言いたくなるメニューには、・ブラックコーヒー&お子様ランチ(旗付き)と書かれていた。
旗付きってなんだ、旗付きって。
しかもお子様ランチってファミレスか。
ブラックコーヒーいらなくね?
ツッコミどころがいっぱいあったけど、無難にブラックコーヒー&ショートケーキを頼んだ。
コーヒー以外のメニューがなかった。
お茶ないとか……。
注文したメニューが運ばれて来た。
ブラックコーヒーはスルーした。
ケーキにがっつく。
甘味最高!
連れにブラックコーヒーも飲みなよ、と強要された。
いやだっ!
抵抗虚しくブラックコーヒーを飲まされる。
匂いだけは好きなんだけどね。
苦いっ!
後味が残らないスッキリした苦さ。
スッキリした苦さってなんだよ……。
大人になれば大丈夫、と言ってた誰かさんへ。
大人になってもブラックコーヒーは無理だったよ。