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3話 ゲームを始めたいです・・・

 そういうわけで飛ばされたわけだが、森といっても木が少ないな。つうかスライムどこどこ?


 「なんじゃありゃ・・・・・・」


 いたよ。スライム。でも何あれ。ドラ〇エみたいな可愛いスライム予想してたけどさ。何なのあれ。

キモすぎんだろ!


 どういう見た目してるかというとエイリアン。ええとなんだっけな、昔友達が少ないとかいうラノベで知った魚だ。あっ、思い出した。ワラスボだ。ハゼ科の魚で有明海で食用として漁獲されているらしい。

いや、本当にね。ガチでグロいよ。気になって画像検索したけどマジでエイリアン。今すぐ調べてみろ!


 あれを食べようと思うなんて悪魔的発想だな。俺がニートであることなんてささやかなものだな。うん。


 さっさと討伐して終わらせるか。あいつらキモすぎて身震いしてしまう。ごめんな。お前らがキモいのはお前らが悪いわけじゃない。俺のイケメン成分を少し分けてあげたいぜ!


 さてと、通常攻撃でも倒してもいいんだがスキルがあるからな。スキル取らねえと。スキル欄には自分の職業専用の技を習得できて冒険を効率よく進められる。これも当然だな。


 【ソードマン専用スキル スラッシュを習得しますか? YES/NO】


 YESを選択。スラッシュというのは横系斬技だったはずだ。試しに発動させてみるか。こう、スラッシュと念じるようにしたら発動する。

 スラッシュ!・・・は?発動しないんだが・・・・・・。

 もう一度スラッシュ!・・・・・発動しろよ!


 もしかしてMP足りねえのか!?ふざけんなよ!青色ポーション持ってるけど使いたくない!1個ずつしか渡されていないことを考えると使えということなんだろうけどケチケチ病の俺は躊躇ってしまう。


 通常攻撃縛りプレイとかいうマゾではないけど、今だけ通常攻撃だな。

 よっしゃワラスボ(スライム)死ねぇ!


 「ぐぼおおおおおぉぉおおおお」


 狂暴すぎんだろ!つか怖い!もっと可愛いスライムにしてくれよな!

 ええと、通常攻撃だから適当に振り回せばいいはずだ。


 「くらえ!」


 「ぐぼおおぉぉぉ・・・・・・・・」


 弱すぎだろ(笑)剣一突きで死んだぞ(笑)さすがにそこは親切設計なんだな。悪かったなゲームプログラマー。悪く言ってしまって。


 【EXP10 MIL1を獲得しました】


 経験値10とこの世界のお金であるMIL1。初心者用ポーション1個買うのに100MIL必要なはずだから100体分の価値があるポーションを使わなくて正解だったな。


 さっさと終わらせるか。


 「「「「ぐぼおおおおぉぉおぉ・・・・」」」」


 はい4体倒しました。余裕すぎ。


 パンパパ~ン!!


 【Lv.2に到達しました。おめでとうございます!

  筋力値+2 敏捷値+1 幸運値+1 魔力値+0  】


 愉快なファンファーレが鳴った。つまりこれはレベルアップおめでとうというやつだな。ステータス見てみるか。


職業ソードマン Lv.2

【HP】100/100

【MP】100/100


【筋力値】8(+5)

【敏捷値】7(+5)

【幸運値】7(+5)

【魔力値】6(+5)


【攻撃力】12

【防御力】12

【回避率】0

【命中率】10


【称号】無し


【装備武器】初心者の剣

【装備アイテム】初心者の上衣 初心者の下衣 初心者の帽子



 ソードマンらしいステータスの上がり方だな。モンスターに大ダメージを与えるなら筋力値が大きくなければならない。敏捷値はキャラクターそのものの動きが早くなり、攻撃速度も速くなる。プレイヤースキルが高いと回避率に関わらず避けやすくなる。幸運はクリティカルダメージがでやすくなる。魔力はソードマンにはあまり関係ないしな。レベルアップするとHPとMP全回復か。上手く使えばポーション代浮くかもな。


 クエスト終わったことだしワープホールで始まりの村に戻るか。


 「クエストが終わったようね。クエスト完了よ」


 いきなり戻るなり話しかけられた。やっぱ胸でけえな。


 【EXP100 MIL100を獲得しました】


 レベルは上がらずか。さっさとレベルあげて俺TUEEEしたいんだが。


 「新たなワープホールに行けるようになったわ。そこはあなたと同じように冒険者が集う町。冒険者の町よ。失礼な言葉を言わないようにするのよ」


 セクハラ発言覚えていたのか。多分これは中級NPCだな。次は冒険者の町なわけだけどレベルを効率的に上げたいなら序盤はひたすらクエストをこなしていればあっという間だ。移動するか。


 今までのワープホールと違いキラキラとした演出が始まり。目の前が暗転した。


 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】


 は?なんで俺死んでるわけ?バグか?YESしてみるか。


 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】


 は??? もう一度YESだ!


 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】

 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】

 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】

 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】

 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】


 はあああああ????意味わからん。これガチでバグってんだろ。これで最後のYESだ!


 一瞬白い光とともに閃光が光った。これ多分プレイヤーのスキルだ。

 あ・・・・・忘れてた。このゲーム確かPK有のゲームだ・・・・・・。


 PKというのはプレイヤーキルという略で、プレイヤーが他のプレイヤーにダメージを与えることが出来て殺すことができるというもの。つまりこれは・・・・・・


 初心者殺ししているプレイヤーがいるということだ!許せん!まともにゲームを始めさせようともしないとは!


 こんなこと放っておいたら新規プレイヤーが減ってサービス終了になるんだぞ!

 そう。俺は知っている。昔パソコンのオンラインゲームでまさに初心者殺しをしていたからな。複数のパソコンでマクロ使いまくって本当にサービス終了してしまった。でも元々過疎ってたゲームだから無罪だな。


 でもこれは何万人というプレイヤーがINしているんだぞ!許されないだろ!もう一度YES!


 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】


 わざわざ死んだわけじゃない。俺の狙いはキャラクターの上に表示されているキャラクターネームだ!

そこからチャットを使ってそいつの名前を打ち込む。「ざまぁぁぁぁwwwwwww」本当に悪趣味な奴だ。


 「攻撃しないでくださいお願いします」


 ここでブチ切れてはこいつの思い通りになってしまう。こういったプレイヤーは俺たちがキレる姿を見て楽しんでいるだけだからな(経験者談)


 「は?wwwwwwwなんで?wwwwwwwwwwwwwwwww」


 こいつ絶対ガキだな。草生やしてばっかの語彙力無いキッズだ。


 「ゲームを始めたいです」


 「じゃあ俺の下僕になれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 うっうぜええええええ。だが、ここでキッズのいう事を聞いておけば大抵やめてくれる。


 「わかりました」


 「おkwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 ほらな単純だろ。YESボタン押してっと。

 ようやく俺もゲーム開始できるな。


 「うぃぃっす。下僕よろしくな」


 そこにいたのは顔面崩壊した男キャラクター。ネタキャラだな。目はつぶらで鼻はゴリラ並みに開いている。口はまるでタコみたいだ。こういうときにはこいつに合わせておけば自然とどうにかなる。


 「はい下僕です。よろしくお願いします」


 「わかってんじゃん」


 なんだこの顔笑ってんのか怒ってんのかよくわからん。


 「ちょっと待ってろ。メインキャラにするから」


 そう言って奴はログアウトボタンを押して消えた。ほらな簡単だろ。この間に逃げればそれで終了だ。

 

 そう思って逃げようとしたんだが・・・・・・


 【あなたは死亡しました。 村に帰還しますか? YES/NO】


 ははは。なんだこれ。不可避イベントかな?メインキャラに切り替えるのはえーな。こんなクソゲーやめてやるけど最後にネタキャラからどんな顔になったのか気になるからYESだ。


 「ちょっと何で逃げるのよ!」


 そこにはネタキャラとの高低差がありすぎる美少女キャラがいた。


 


 

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