表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/31

27話

 今日もレベリングだ。早くインスタントダンジョン行きたいな~。


 「おはようございます、ヒロさん」


 「おはよう、あくみ・・・ん!」


 あだ名で呼べと言われたのだ、忘れずに「ん」を言った。

 しかし、少し変なイントネーションになってしまったのであくみんにふふっと笑われてしまった。


 「クエスト受けに行くか~」


 「はい」


 宿屋を出てビギナーマンのところへ。


 「やあ!クエストかい?はい!」


 【クエスト名 刺されると痛いよねを受けました。 ネネ花畑でハニビー10体討伐後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP420 MIL320 クランポイント0 アイテム 無し    】

 【クエスト名 ハニビーだ!逃げろ!を受けました。 ハニビーの針10個収集後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP420 MIL320 クランポイント0 アイテム 無し   】


 おっと、今回のクエは新しいモンスターじゃないんだな。

 のんびりと行きますか。


【[通常Mob]ハニビー】


 「あそこにたくさんいるな」


 「そうですね、どうしますか?」


 これは困ったところなんだよな。通常ならば俺が前を支えて後ろから支援してくれるのが理想の形なのだがあくみんはティアから与えられたレアアイテムで雑魚モンスターなら魔法一発で消し飛ばしてしまうからな。


 「あくみんは、バンバン魔法を撃ってくれ。俺はハニビーのタゲを取って一か所に集める。もしHPを削り切れなかったら俺が倒すよ」


 「わかりました、回復も任せてくださいね」


 ポーション代で負担をかけてしまうのは申し訳ないな。いくらかポーションを渡しておきたいけどそういうの断りそうなタイプだし俺も一生懸命頑張りますか。

 

 ハニビーに向けてスキルを発動。他のハニビーも俺をターゲットにする。

 

 「ファイヤーボール!」


 あくみんのスキルにより、大きな火の玉が放たれ何体ものハニビーが燃え上がる。

 かっけぇ。

 HPを削り切れてなかったので俺がとどめをさしておいた。


【ハニビーの針×10を獲得しました】

【ムーンフロッグLv25がレベルアップしました ムーンフロッグLv26 装備効果 全基本ステータス+26】

【Lv.29に到達しました。おめでとうございます! HP+3 MP+2 筋力値+3 敏捷値+4 幸運値+2 魔力値+0 】

 

 クエストアイテムがもう揃ってしまった。

 それと俺もあくみんもレベルが上がった。それでハイタッチ。

 MMOを楽しんでるって感じだよな~。


 「ヒロさん、前から気になっていたんですけどそのカエルちゃんって何ですか?」


 「え?クエストでもらったんだけどあくみんはもらえなかった?」


 「私、序盤はそんなにクエスト受けてないんですよね」


 確かこのキモガエル貰ったクエストの報酬はランダムだった気がする。欲しいのかな?

 一応聞いてみるか。


 「このカエル欲しいの?」


 「は、はい・・・」


 えぇ・・・。別にあげてもいいんだが俺のステータスは下がるの困るよな。


 「なら、クエストを受けに行こう。報酬はランダムだったけど手に入れられなかったらそれと交換でいいよ」


 「ありがとうございます!」


 このカエルはキモいけどエモーションスキルの噴水は役に立ったよなぁ。

 戻ってクエスト報告だ。


 

 【クエスト名 刺されると痛いよねを完了しました】

 【クエスト名 ハニビーだ!逃げろ!を完了しました】

 【EXP840 MIL640を獲得しました】


 えっと、あのクエストってどこで受けられたかな?アルフォードだったかな?

 ということは冒険者の町か。


【タタトス渓谷】


【世界都市トルーア】


【冒険者の町】


 「この筋肉男からうけられるはずだ。クエスト名はフルムーンフロッグを倒せとかそんな感じ」


 あくみんは受けられたようなので並木の森へ。


【並木の森】


【[フィールドBoss]フルムーンフロッグ】

 

 「あれだ、あくみんの火力なら一撃で倒せると思うぜ」


 「わかりました。ライトニング!」


 電撃が繰り出されHPゲージが全損。俺の時は汚い液を出されたよなぁ。

 今でもペットのカエルを見るたびに思い出す・・・。

 戻ろう。

 

【冒険者の町】


 アルフォードからクエストを報告したあくみん。さて、何をもらえたかな?


 「このプチフルムーンフロッグの卵っていうのであっていますか?」


 「えっ?い、いや・・・・・・」


 「何!?プチフルムーンフロッグだと!?」


 俺たちの会話を聞いていたのかおっさん風貌のプレイヤーが突然叫んだ。耳いてぇ。


 「ぜひ俺に買わせてくれ!1G、いや、2G出す!」


 ふぁ!?2Gって20億だろ!?


 「待ってくれ、なぜそんな大金を出すんだ?」


 「知らないのか!?フィールドボスのペットは滅多にドロップするもんじゃねぇんだ!安心してくれ俺はしっかり相場並みの値段は出す。だからどうか!」


 あくみんを覗うと、困り果てた顔をしていた。そりゃそうだ。

 こんなおっさんに話しかけられたら俺だって困る。ここは俺が断っておくか。


 「悪いけどこの子はカエルが欲しかったからそれは無理な相談だ、何なら俺のカエルならくれてやってもいいぞ」


 「それは残念だな・・・その気持ちだけで十分だ。気が変わったらチャット飛ばしてくれ。悪かった」


 おっさんプレイヤーは歩き去っていった。


 「ふぅ、何であれカエルが手に入ってよかった」


 「あの、ヒロさん、これってさっきのピンク色のカエルですよね?よければトレードしてくれませんか?」


 「え!?さっきの話聞いてたのか!?20億だぞ20億!」


 「私はそれでもそのカエルちゃんが欲しいのでお願いします」


 あくみんはステータスではなくて見た目重視の思考ってことか?


 「い、いいけどやっぱりいらないとかは無しだぞ」


 「もちろんですよ、トレード申請しますね」


【あくみからトレード申請が来ています承諾しますか? YES/NO】


 YESっと。


 【プチフルムーンフロッグの卵を獲得しました】


 どんなすごい効果持ってるんだろうか?

 生まれてくるのが待ち遠しい。キモいけど。


 あくみんは初めてのペットを装備し喜んでいる。

 

 「うわ~かわいい~。エモーションスキルって何だろう?噴水!」


 ぶしゃあああああああああ、とあの液体が噴き出された。

 そして、その液体は幸いにも俺にはかからなかったがあくみんに・・・・・・。


 「ええ!?なにこれ!?ヒロさん助けてください!」


 これはこれでいいものだ。


 「悪い、言うの忘れてた。それ使うとあまりよろしくないからな」


 「先に言ってくださいよ~」


 まぁそれを期待していたんだけどな。カメラに焼き付けておきたいシーンだな。

 そろそろお昼の時間だったので俺たちはトルーアの出店で食事をとることになり午前のレベリングは終了した。



    職業ソードマン Lv.28

【HP】320/320

【MP】208/208


【筋力値】128(+51)

【敏捷値】87(+23)

【幸運値】57(+16)

【魔力値】27(+7)


【攻撃力】50

【防御力】37

【回避率】0

【命中率】50


【称号】初心者冒険者


【装備武器】聖獣のセイントソード

【装備アイテム】アイアンアーマー アイアンヘッド アイアンガントレット アイアンブーツ 

        薔薇のイヤリング アイアンネックレス 薔薇のリング

【装備ペット】プチフルムーンフロッグの卵


習得スキル スラッシュ ストライク バーティカル スクエア


所持アイテム 赤色のポーション×10 青色のポーション×10 紫色のポーション×10 アンドーナツ×9


所持金 9004554MIL


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ