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20話

 それでは本日もレベリングを開始しますか。


 「ビギカスさっさとクエよこせ」


 「ははは!ひどいな~傷ついちゃうよ、はい!」


【クエスト名 ウルフ狩りを受けました。 タタトス渓谷でウルフ10体、ブラウンウルフ10体、ワイルドウルフ10体、ベアーウルフ10体、ブラックウルフ10体討伐後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP500 MIL250 クランポイント0 アイテム 無し       】


 おいおい今度はウルフ系モンスターのオールスターじゃねえか。

 ワープホールへ向かおう。


【タタトス渓谷】


 「おら!しねええええ!」


 ウルフを通常攻撃のみで殲滅。楽勝すぎ。ブラウンウルフはそこまでダメージを与えられなかったためスキルを使った。そしてレベルアップのファンファーレ。


 【ムーンフロッグLv14がレベルアップしました ムーンフロッグLv15 装備効果 全基本ステータス+15】

 【Lv.17に到達しました。おめでとうございます! HP+5 MP+2 筋力値+3 敏捷値+2 幸運値+1 魔力値+1 】


 経験値が入り、カエルと俺がレベルアップ。


 ポーションを使ってMPを回復。ワイルドウルフをスキルで屠り続ける。ベアーウルフ、ブラックウルフも屠ってクエスト終了。トルーアに戻る。


【世界都市トルーア】


 「終わったみたいだね!お疲れ様!」


 【クエスト名 ウルフ狩りを完了しました】

 【EXP500 MIL250を獲得しました】

 【ムーンフロッグLv15がレベルアップしました ムーンフロッグLv16 装備効果 全基本ステータス+16】

 【Lv.18に到達しました。おめでとうございます! HP+4 MP+4 筋力値+3 敏捷値+2 幸運値+2 魔力値+0  】


 ふぅ疲れた。

 昼飯でも食べますか。今日は少し寒いから暖かいものが食べたいな。

 散策しますか。


 「ん?なんだ?」


 なんだか人が集まっていてガヤガヤしている。揉め事か?


 「やめろ!この廃人が!」


 「雑魚のくせに調子乗っちゃってさ~。誰のおかげで楽しく遊んでいるわけ?」


 ドワーフのようにずんぐりした体型のオタクがDQNのような奴に胸倉を掴まれて浮かんでる。

 オタクの頭上には山本さん、DQNにはSilvestaと表示されている。

 あ~、こいつら掲示板で争ってたな。


 「なあ、殺っちゃってもいいか?俺たちがお前ら雑魚を守ってやってるってのによ~、感謝の気持ちもねえのか?」


 DQNの頭上にはクラン名の果てなき幻影も表示されている。もしかしたらこいつのような廃人が迷惑行為を起こしてミスラさんの笑顔を奪ってるんじゃねえか?

 だとしたら許せん!

 オタクはどうでもいいが、ミスラさんのお役に立てるなら突撃!


 「おい、何やってるんだ?」


 俺の中でドスの利いた声を出したつもりだがきっとイケボになってるだろう。


 「あ?何お前?部外者は割り込んでくるなよ」


 DQNもそれに対抗してきた。だがこんなものでは俺はビビらない。


 「そうとも言えないんだよな。お前のような奴がいるからダメなんだよ!」


 このDQNはランカーに属していると聞いた。俺のレベルは18。プレイヤー同士で戦っても勝てるわけがないが、勝算無しではない。

 散々キモイと言ってたが今はこいつを頼るしかない。


 いけ!クソガエル。エモーションスキル噴水を使え!


 ペットであるムーンフロッグがゲコゲコ言いながらお腹付近から液体を飛び散らせる。

 その生暖かくて生臭い液体がDQNとオタクに直撃。


 「うぇくっせぇ!」


 「うええええええええええええええええ」


 周りのプレイヤーはその臭さに後ずさり、DQNが手を放したためオタクが地面に尻もちをついた。

 よし、不意打ち成功!


 「何してくれてんだよ・・・・・・・おい!」


 DQNは声を裏返らせて叫んだ。そして鞘に納められていた剣を抜いた。

 あれ?この後どうしたらいいんだ?

 やべ!勝算ねえじゃん!


 DQNが持つ剣に赤いエフェクトがかかり始めた。まずい。スキルを発動する気だ。

 こうなったらオタクを盾にするか?

 

 そう考えていたらDQNのスキルが発動。

 やられる!

 しかし後ろから光が点滅して轟音が鳴り響いた。


 「ちょっと何してるのよ」


 「おう、ロリっ娘じゃん!」


 「ロリっ娘じゃないわよ!」


 ティアが飛び出してきて俺を助けてくれた。偶然通りかかったのか?

 今の速さはすげえな。


 「Silvesta何をしているの?PKは禁止のはずよ」


 「ちっ、サブマスかよ。こいつが首突っ込んできたからわりぃんだよ」


 「それ以上やるとあたしがあんたを倒すわよ?」


 DQNの顔が少し歪む。デスペナをくらうのが嫌なんだろう。

 ティアはそこまで強いのか?


 「お前とオタク、今度会ったときは覚えておけよ」


 そう言ってDQNは立ち去って行った。

 俺の不意打ちを受けた雑魚のくせに生意気だな。

 ともかくざまあ。


 「何でヒロがSilvestaとトラブル起こしてるわけ?」


 「いや、それはだな、ミスラさんのためだ」


 「何でミスちゃんなの?わかわかんない」


 それはさておきこの問題の発端はこのオタクが果てなき幻影を煽るような発言したからなんだよなぁ・・・。


 「おい、山本さんとかいうやつ。っておい!」


 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


 オタクはなぜか逃げていきやがった。それって鳴き声か?

 ぶひいいいいって脳内補完してしまうわ(笑)


 「逃げちゃったわね。なんでミスちゃんのためなの?」


 「この前ミスラさんとお茶を飲んだんだが、クランの話をするとあまり元気が無さそうでな」


 「あたしも誘ってよね!でも最近ミスちゃん昔と比べて笑顔が減ったかも・・・」


 やはり面倒事を抱えているんだろうな。


 「なぜだかわかるか?」


 「心当たりがあるとしたらクランにたくさんのランカーが加入してからかな。ちょっと悪いことしている人もいるみたいだから・・・」


 ふむ。廃人ってのはどうしてこうも非常識なんだろうか。どこか人間としての大事なところが欠如してるんじゃないか?


 「そうか・・・。腹立つよなぁ・・・。おいロリっ娘、ミスラさんのことをもっと気にしてあげろよ」


 「だからロリっ娘じゃないわよ!この下僕!」


 は?俺がご主人様としつけたはずなのにもう忘れたのか?

 これはお仕置きが必要だよな(ゲス顔)

 噴水!


 カエルのお腹から生温かくて生臭い液体が噴き出し、ティアにぶっかかる。


 「きゃあああああああああああああああああああああああ!何これ!?」


 これってなんだかあれを想像してしまうな。エロい。


 「俺がご主人様だ。認めないともう一度やるぞ。いいのか?」


 「ごめんなさい!ヒロがご主人様です!だから許して!」


 「うむ。それでいい。じゃあな」


 職業ソードマン Lv.18

【HP】276/276

【MP】184/184


【筋力値】98(+51)

【敏捷値】73(+40)

【幸運値】51(+31)

【魔力値】35(+20)


【攻撃力】50

【防御力】37

【回避率】0

【命中率】50


【称号】初心者冒険者


【装備武器】聖獣のセイントソード

【装備アイテム】アイアンアーマー アイアンヘッド アイアンガントレット アイアンブーツ 

        アイアンイヤリング アイアンネックレス アイアンリング

【装備ペット】ムーンフロッグLv16


習得スキル スラッシュ ストライク バーティカル


所持アイテム 赤色のポーション×3 青色のポーション×2


所持金 8957694MIL



 


 


  



 

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