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18話

 今日もレベリングだな。ビギナーマンからクエストもらおう。


 「おい、無能。クエよこせ」


 「ははは!ひどいな~はい!」


 【クエスト名 ビギナーマンからの頼み事を受けました。 クランホールにいるドトールに届け物をしよう 報酬 EXP100 MIL300 クランポイント0 アイテム 無し    】


 今回のクエストは届け物か。えっとクランホールのドトールって誰だっけ?ひとまず行ってみよう


 「お前がドトールか?」


 「その通りでございますぞ」


 あ~総支配人の成金みたいな人か。思い出したわ。


 「ほら、届け物だぞ。ありがたいと思えよ」


 「これはこれはどうも」


 【クエスト名 ビギナーマンからの頼み事を完了しました】 

 【EXP100 MIL300を獲得しました】


 少ない報酬だな。わざわざ届けてやったのによ。


 「あら?ヒロさんですか?」


 突然俺は声をかけられた。


 「こ、これはミスラさんじゃないですか!こんにちは!」


 イラついていたがそんなことは忘れてしまった。


 「こんにちは。なぜこちらに?」


 「いや~クエストで用がありまして」


 「そうなんですか。ティアに御用があるのかと思いましたよ。それなら一緒にお茶でもどうですか?」


 「ほ、ほんとですか!?ぜひお願いします!」


 ミスラさんにそう言われて連れてこられたのはクランホール内にある喫茶店。ホテル価格の値段といったところだな。


 「私が代金を持ちますので好きなものを頼んでくださいね」


 「そ、そんな申し訳ないですよ!」


 「まだFTを始めたばかりなんですから遠慮なさらないでください」


 「それならお言葉に甘えて・・・・・・」


 なんていい人なのだろうか。それに比べてティアときたら・・・・・・・あ、

 そういえば俺あいつから金ふんだくってるんだった。しかも装備の代金も出させてたわ(笑)

 

 それは置いといて俺はブルーベリーチーズケーキとホットコーヒーを注文。

 ミスラさんはフルーツケーキに紅茶。

 うん。美味い。

 食べてばかりも悪い。掲示板でミスラさんの話題が上がってたしその点について聞いてみるか。


 「ミスラさんのおかげでトルーアの秩序が守られているって聞いたんですけどなぜですか?」


 「私の力だけではないのですが、お話ししますね。前までトルーアでは日常的にPKが行われていたんです。そのせいでどんどん人口も減っていって・・・。このままではいけないと思い、ランカーさんの方々にクランのお誘いをしました。色々と難しい問題も生じましたがたくさんのランカーさんが加入してくれました。今はその果てなき幻影のメンバーがトルーアを警護をしているんです」


 なるほどな。きっとミスラさんがこの問題を提起して解決に取り組んだんだろう。それなのに自分の力とは言わないなんて謙虚な人だ。流石正統派美少女!


 「あまり詳しくは知らないんですけど果てなき幻影ってどういうクランなんですか?」


 「元々はFTを楽しもうというクランだったのですが、どんどんメンバーのレベルも上がっていって有名になっていきました。そしてランカーさんがたくさん加入してからは最強のクランになったと思います。実際に他のプレイヤーさんから色々と言われてるみたいですし・・・。」


 ミスラさんの顔が少し暗くなったな。きっとランカーとかいう廃人共は非常識な奴が多いから迷惑かけてんだろう。許せん!話題を変えよう。


 「ティアとはいつから知り合いなんですか?」


 「このクランで出会ったのが最初ですね。あの時は一緒に冒険して楽しかったんですよ」


 過去形なのが気になってしまうな。


 「ティアは今なにをしているかわかりますか?」


 「他のメンバーとグランドクエストに取り組んでいます。私は今日はゆっくりしようと思って休んでいます。グランドクエストの内容は結構厳しくてまったく進んでいないんです」


 「それなら僕がグランドクエストをクリアしてみせますよ」


 ミスラさんはふふふと笑ってくれた。


 「楽しみにしていますね」


 「はい!」


 この後は世間話をしてそこそこ盛り上がった。好感度上がったと思う。俺はミスラさんにお礼を言って別れた。窓ガラスから漏れる夕焼けに照らされたミスラさんは奇麗だったな~。

 気分がいいからレベリングだ!ビギナーマンのところに戻ろう。


 「おい、クエストさっさとよこせ」


 「ははは!せっかちだな~、はい!」


 【クエスト名 ブラックウルフを倒せ!を受けました。 タタトス渓谷でブラックウルフ10体討伐後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP340 MIL240 クランポイント0 アイテム 無し       】

【クエスト名 ブラックウルフの黒い毛集めを受けました。 タタトス渓谷でブラックウルフの黒い毛10個収集後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP340 MIL240 クランポイント0 アイテム 無し  】


 よしワープホールで移動だ。


【タタトス渓谷】


【[通常Mob]ブラックウルフ】


 なんか超かっけぇ。全て真っ黒で、毛がふっさふっさ。ハゲは羨ましくて脱帽してしまうんじゃないか?その頭を光らせてな(笑)


 さてとまずは様子見。ブラックウルフが走ってくる。ゆらゆらと毛が揺れている。この攻撃パターンは他のウルフ系モンスターと同じようだな。これなら楽に倒せそうだな。

 バーティカル!


 地面に叩きつけられるブラックウルフ。その衝撃ですぐに立てなかったようで俺は通常攻撃でとどめ。見た目はかっこいいけど強くはないみたいだな。ドロップは無しか。


 そこら中のブラックウルフのタゲを取る。猪突猛進してくるため俺は剣で防御する構え。突進の勢いが強かったため俺のHPゲージが2割減少。攻撃力が高いみたいだな。スキル連発していればいいだろ。

 ほほいのほい。ほらな。もう戦闘が終了した。


 【ブラックウルフの黒い毛×10を獲得しました】


 まとめてクエストアイテムをゲット。報告に行こう。


【世界都市トルーア】


 「やあ!終わったみたいだね!」


 【クエスト名 ブラックウルフを倒せ!を完了しました】

 【クエスト名 ブラックウルフの黒い毛集めを完了しました】

 【EXP680 MIL480を獲得しました】

 【ムーンフロッグLv11がレベルアップしました ムーンフロッグLv12 装備効果 全基本ステータス+12】

 【Lv.14に到達しました。おめでとうございます! HP+4 MP+2 筋力値+2 敏捷値+4 幸運値+1 魔力値+0 】 


 うんうん。レベルは上がっていくけど時間かかるな~。いつまでクエストやってればいいんだろ?

 少し飽きたし宿屋に帰ろう。


職業ソードマン Lv.14

【HP】260/260

【MP】175/175


【筋力値】83(+47)

【敏捷値】63(+36)

【幸運値】41(+27)

【魔力値】28(+17)


【攻撃力】50

【防御力】37

【回避率】0

【命中率】50


【称号】初心者冒険者


【装備武器】聖獣のセイントソード

【装備アイテム】アイアンアーマー アイアンヘッド アイアンガントレット アイアンブーツ 

        アイアンイヤリング アイアンネックレス アイアンリング

【装備ペット】ムーンフロッグLv12


習得スキル スラッシュ ストライク バーティカル


所持アイテム 赤色のポーション×5 青色のポーション×6


所持金 8945100MIL


 


 

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