15話
ポーション切れてきたから雑貨屋のネネから買ってきた。またビギナーマンからクエスト受けますか。
「おい、クエストまとめてよこせ」
「ははは!せっかちだな~、はい!」
【クエスト名 モルクルを倒せ!を受けました。 タタトス渓谷でモルクル10体討伐後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP310 MIL210 クランポイント0 アイテム 無し 】
【クエスト名 モルクルの瞳集めを受けました。 タタトス渓谷でモルクルの瞳10個収集後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP310 MIL210 クランポイント0 アイテム 無し 】
さぁ行きますか。
【タタトス渓谷】
ワイルドウルフの向こう側だな。ほらいた。
【[通常Mob]モルクル 】
どんなモンスターかと言うと丸くて耳が長い。可愛い系のモンスターだな。いままではグロいのだったり狂暴な奴が多かったから倒しにくいな。
「きしゃああああああああ!!!!」
「は!?」
なんか可愛い顔から一気にパンスト被った顔に変わったんだが?
デザインした奴はキチガイかな?
しっかし、どうしたものかな。動きが遅い。脚が短いため歩いてでも逃げ切れそうだ。
「ふぁ!?」
いきなり長い耳を使ってスキップしてきたんだが?
キモいんだが?
スキル発動して倒しますか。スラッシュ!
「おおっと」
スラッシュがはずれてしまった。モルクルがスキップをしているから狙いが難しいな。
モルクルは俺がスキル後の硬直している間に攻撃をして俺にクリティカルダメージが入った。
HPゲージはなんと7割を切っている。やばいなポーション使おう。因みにモルクルは耳で助走して体当たりしてきた。
今度は絶対に当てよう。スラッシュとストライクどちらを使うべきかというとスラッシュだろう。ストライクは突き技なので一点しか攻撃できないが、スラッシュは横に振るため範囲が大きい。
モルクルはスキップをしているため空中に浮いている時間がある。そのリズムを掴めば容易だ。
リズムと言えば、リズム感がいい人はコミュニケーションが上手らしいぞ。
今だな。スラッシュ!
モルクルのHPゲージが6割飛んだ。技後硬直により動けないがモルクルは空中に吹っ飛んだため鉛直投げ上げ運動をしている。俺の硬直が解けたのはモルクルが最高点に達して速度がゼロになったときだ。自由落下してくるため俺は次のスキルの準備をする。
ストライク!
重力加速度によって段々と落下速度が速くなるモルクル。地面から2mの高さで剣が当たりHPゲージが全損した。
【モルクルの瞳を獲得しました】
瞳ってグロすぎだろ・・・・・・。牙なら歯医者で歯をとられるから常識内だが目だぜ?
眼科で目なんてとらないだろ。義眼ならわかるけどな。
くだらないことを考えるのをやめてレベリングだ。
今度は複数隊のモルクル。耳でスキップしてくる。あれに2回当たれば死ぬかもしれないから避けるか防御しよう。
避けきれが剣で防御する暇がなかった。モルクルは耳2つで攻撃してくるため実質2回攻撃だ。しかし、その攻撃にもリズムがあるため余裕で回避可能だな。
「おらぁ!」
クリティカルダメージでHPゲージが全損。どこが弱点か分かりづらかったが目だと思う。クエストアイテムのモルクルの瞳って何に使うんだよ?黒魔術ですか?
「ふう、ひとまず終了だな」
そんなこんなでクエスト終了。今の時間だとトルーアに戻るのにかかる時間で夕食の時間だな。クエスト報告したらどこかレストランでご飯食べよう。
【世界都市トルーア】
「終わったみたいだね!お疲れ様!」
【クエスト名 モルクルを倒せ!を完了しました】
【クエスト名 モルクルの瞳集めを完了しました】
【EXP620 MIL420を獲得しました】
【ムーンフロッグLv6がレベルアップしました ムーンフロッグLv7 装備効果 全基本ステータス+7】
カエルのレベル上がった。何気にこいつ役に立ってる気がする。いないよりましだな。
さてと夕食食べに行きますか。ショップ街近くにいくつか店あったから行くか。
「高すぎだろ・・・・・・」
牛丼屋くらいの値段で食べられると思ったんだがほぼ全ての店が5桁以上の値段じゃねえか・・・・・・。
う~ん、初心者も多いがランカーもいるわけだしな。人口が多いと貧富の差が激しいぜ。まるで東京だな。だが、一度くらい贅沢してもいいよな。それなら一人焼肉でもしますか!
「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」
俺が入った店はば~んずというなんでもプレイヤーが経営している焼肉屋だそうだ。店まで開けるなんて自由度高けぇ。メニューに書いてある肉は牛や豚があるが、モンスターの肉まであるぞ・・・・。俺は牛だけでいいや。ビールも飲みたい。けどネットの記事で見たがFTにはビール以上に人気があるセイクリッドソーダなんて飲み物が存在する。これがまた超手に入りにくいレアアイテムだ。1本のお値段1000万以上。理由はセイクリッドソーダを飲むとステータスが大幅に増幅されるドーピングアイテムだから。
だから俺はビールだな。おっ、ドリンクメニューに注意書きでセイクリッドソーダ承っておりますって書いてある。トルーアは一等地だからこの焼肉屋は高級店なんだろうな。トルーアに店を持っているという事は経営しているプレイヤーはランカーだろうか?それとも商売で成功しているのか?
「ご注文よろしいですか?」
「ビールにカルビ、塩タン、特上カルビ、ホルモン、ハラミで」
「かしこまりました」
少しばかり値は張ってしまうが偶にはいいよな。
「お先にビールをお持ちしました」
「ども」
ゴキュゴキュと、のどごしで味わう。なんかあれ思い出す。え~と、シ〇ワシ〇ワ(ク〇ムゾン〇ア)ってやつな。あれ超うまそうだから飲んでみたい。
「失礼します」
お肉がきた!さっそくトングで焼きますか。じゅうじゅうとゆっくりと肉が焼けていく。まずは塩タンから頂きますか。レモンの汁で食べるのだ。
「はふはふはふ!」
熱ぅ~い!これをビールで流し込むのがもう最高!未成年の頃は炭酸水で代用してたがビールは美味い!偉大なり!
次はカルビだな。うん、これも美味いが最後に特上カルビが待っている。ホルモン行こうか!
ガムみたいに噛みまくると最後には油で甘くなってくる。昔は小腸とかうんこついててうんこ味とか思ってたのはもったいなかったな。ハラミも美味い!ビールごきゅごきゅ!
最後はこの特上カルビ。カルビよりも油が多いためより一層じゅうじゅうと焼かれていく。
「う、うめぇ・・・・・」
肉が舌で溶けたぞ!あ~美味かった。宿に帰るか。
「お会計頼む」
「8万8000MILになります」
ふぁ!?どうなってんや!?2万くらいだと思ってたのに!食い逃げしたらどうなるんだろうな・・・?
ランカーはきっとPKで食い逃げし放題なんだろうな・・・。俺みたいな低レべは素直に払っとくか。
「ありがとうございました」
美味かったし値段は気にしないでおこう。宿に帰るか。
「おかえりなさいませ」
第一宿泊所のマルスが言った。あとはシャワー浴びて寝るだけだな。
おやすみ。
職業ソードマン Lv.9
【HP】181/181
【MP】165/165
【筋力値】52(+32)
【敏捷値】45(+27)
【幸運値】38(+22)
【魔力値】19(+11)
【攻撃力】50
【防御力】25
【回避率】0
【命中率】50
【称号】初心者冒険者
【装備武器】聖獣のセイントソード
【装備アイテム】アイアンアーマー アイアンヘッド
【装備ペット】ムーンフロッグLv7
所持アイテム 赤色のポーション×8 青色のポーション×7
所持金 8912231MIL




