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14話

 使いやすいように設定したわけだしビギナーマンからクエストでも受けますか。


 「おい、クエストよこせ」


 「ははは!せっかちだな~。はい!」


 【クエスト名 ウルフの牙集めを受けました。 タタトス渓谷でウルフの牙10個収集後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP300 MIL260 クランポイント0 アイテム 赤いポーション         】

 

 詳細を省いてみたぞ。

 収集系クエか。そろそろクエストアイテムは100%ドロップしなさそうだな。だるいな~。

 北の架け橋も長いから移動に時間かかるからめんどくさいな。ワープホール入りますか。


【タタトス渓谷】


 ウルフ湧いてるな。ポーションも買ったことだしケチらず戦おう。


 「ぐるるるるるああああああああああ!!!」


 3体のウルフのタゲをとり、攻撃モーションを開始した。攻撃のレパートリーが少ないためどのような攻撃をしてくるかわかってきた。こんな風に近づくと迷わずに突進してくる。

 これをギリギリで避ける。これを繰り返すことによって俺の反射神経が鍛えられるわけだ。



 「とりゃああ!!」


 距離が近すぎたためスキルを発動しても当たらないため通常攻撃でダメージを与えた。HPゲージは3割減少した。残る2匹も俺に突進してくる。

 こんな時はスラッシュ!


 「ぐるるるるあああああああああああ・・・・・・」


 横に薙ぎ払い2体ともHPゲージが全損。最初の一匹が突進の勢いを足で止め、また突進してくる。

 ストライク!


 「ぐるるるるるるるるるるる・・・・・・・・・・」


 3体倒したことにより俺に経験値と金が入ったが、設定したためログは出てこない。目障りだったからな。これで効率化された。


 【ウルフの牙×2を獲得しました】


 クエストアイテムは2個か・・・。やっぱりドロップ率100%ではなくなったらしいな。10個だからこのペースだとあとウルフを12体倒していけば終わりそうだな。続けていきますか。

 ターゲットになる距離まで近づいてっと。6体近づいてきたな。避けるだけじゃなくて防御とかもしてみたいんだが防御スキルとかねえのかな。自分の武器で攻撃を受け止めてみるか。

 

 突進してくるウルフ、爪で攻撃しようとしてくるウルフがいるな。突進はもう見切っている。爪で攻撃するウルフを武器で弾いてみるか。

 バキィ!っと衝撃音。ウルフの爪が折れたんじゃないか?だが成功したな。俺のHPゲージはノーダメージ。いいことを知ったな。だが、これは近接戦闘職じゃないと無理じゃね?

 銃なんて武器もあるが防御するのは難しいだろうな。


 「おらぁ!」


 スキルが発動しウルフ全滅なり。


 【ウルフの牙×5を獲得しました】


 おお!こうやってクエストアイテムがたくさんドロップしてくれると嬉しいよな。残り3個だ!

 

 

 【ウルフの牙×3を獲得しました】


 終了っと。あっさりしてたな。クエ報告行くか。


【世界都市トルーア】


 「もう集めてきたんだね!はい!」


 【クエスト名 ウルフの牙集めを完了しました】

 【EXP300 MIL260 赤いポーションを獲得しました】


 「まだクエストあるんだけどどうかな?」


 「っつうかクエスト1個ずつとか面倒くさい。まとめて受けれないのかよ」


 「うん!いいとも!」


 は??????このクソNPC殴っていいか?????


 【クエスト名 ブラウンウルフを倒せ!を受けました。 タタトス渓谷でブラウンウルフ10体討伐後、ビギナーマンに報告する。 報酬 EXP320 MIL250 クランポイント0 アイテム 無し       】

 【クエスト名 ブラウンウルフの牙集めを受けました。 タタトス渓谷でブラウンウルフの牙10個収集後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP300 MIL250 クランポイント0 アイテム 無し     】


 同時に進行できるのかよ!今までの俺の移動時間無駄じゃねえか!


 「おい!もっとクエストよこせ!」


 「ははは!このクエストが終わらないと依頼できないよ!」


 ちっ、このポンコツNPC死んでくれねえかな。さっさとブラウンウルフでも倒しに行くか。本当だるいな。

【タタトス渓谷】


 ブラウンウルフってのはあいつか?


【ブラウンウルフ】

 

 設定変更したからモンスター名出てきたわ。これを10体倒すのと牙10個な。ウルフとの違いは全身の毛が茶色なだけか?少しは強くなってると思うけどな。


 「ぐるるるるうるるるるるるるるるる!!!!」


 ウルフよりも好戦的なのかもな。唸りまくってるぞ。

 ウルフと同じく突進してきた。ウルフよりもスピードが速いみたいだな。受けて立とうじゃないか。

 モンスターというのは狩られる存在であるためプレイヤーよりもはるかに死にやすい。不遇だよな。だから俺が戦闘に勝利するのは当たりまえ。ハンデをつけてやらないとな。しかし、どうやってハンデをつけよう。やっぱやめた。効率よく狩ってかないと他のプレイヤーに先越されちまう。スキルバンバン発動するわ。


 「ぐるう・・・・・・・・・・・・・」


 HPゲージ全損して俺の勝ち。


 【ブラウンウルフの牙を獲得しました】


 もっと効率的に倒していこう。タゲ取られるけど回避するためにはどうしたらいいんだ?

 背後から近づいてみるか。そろ~りそろ~り。

 おっ!タゲ取らねえ!

 ここで弱点らしき首を不意打ちで狙えば一撃で倒せるんじゃないか?

 スラッシュ!


 クエストアイテムはドロップしなかったが鳴き声も発さずに死んだわ。だが、音が生じたため他のブラウンウルフが俺を一斉にタゲを取った。

 数は4か。余裕だな。突撃したブラウンウルフをストライクで反撃しぶっ飛んだ。単調なんだよ!

 まだまだ行くぜ。俺の武器がエフェクトを発した。


 【ブラウンウルフの牙×4を獲得しました】


 すべてのブラウンウルフからクエストアイテムドロップしたぞ。あと6体ほどだな。

 一匹狼な他のブラウンウルフから離れているこいつに不意打ちするか?いや、だがぼっちの俺は同族を傷つけたりはしない。群れてるゴミ共を排除するから感謝するんだぞ。


 そのまえに青色のポーションでMP回復だ。スラッシュ!


 【ブラウンウルフの牙×5を獲得しました】


 はい余裕だったな。これでクエストは完了されたわけだし報告に行こう。


【世界都市トルーア】


「やあ!終わったみたいだね!」


 【クエスト名 ブラウンウルフを倒せ!を完了しました】

 【クエスト名 ブラウンウルフの牙集めを完了しました】

 【EXP620  MIL500を獲得しました】

【ムーンフロッグLv4がレベルアップしました ムーンフロッグLv5 装備効果 全基本ステータス+5】

【Lv.8に到達しました。おめでとうございます! HP+3 MP+2 筋力値+1 敏捷値+2 幸運値+2 魔力値+1  】


 カエルも着実にレベルアップしているな。キモいけど。それと俺のレベルも上がったな。お腹も減ったしどこかで飯でも食べるか。ふれあいの中央広場に露店があって昨日はクレープ屋があった。でも今日は無いんだな。代わりにアイスクリーム屋が出てる。これだとお腹が満たされないし散策するか。


 「色々な屋台があるんだな」


 道には何かしら露店が点在しているみたいだ。


 「いらっしゃい!」


 俺が目をつけたのはこのミートパイ屋。美味そうだろ?疲れた体に肉汁たっぷりのミートパイってのは元気が出る。


 「ミートパイ一個くれ」


 「500MILだね、はいどうぞ」


 円形で直径10cmほどの大きなミートパイ。このままだと食べにくいし半分に割ってみよう。


 「いいにおいだな~」


 半分に割ると蒸気とともに肉が焼けた美味しそうなにおいが漂った。黄金色の肉汁があふれ出てきてよだれが出てきた。


 「うめ~!」


 何の肉かわからないけど挽肉としんなりした甘いオニオンがいいハーモニーだ。このパイもふっくらサクサクでよく合う。これで500MILってのはコスパ最強だな。お腹いっぱい。


 「あれって公園か?」


 中央広場に行こうと思ったらかなり大きな公園があった。というよりも公園の中に中央広場があるのか。

 人工的な水路が公園を一周しており、ボートで回っている人がいるな。いつか乗りたいな。

 向こうにはカフェがある。屋外にテーブルとイスが並べられていてカップルが優雅にお茶してやがる・・・・・。許せん!リア充爆発しろ!

 お前らは午後のお茶してればいいが、俺は午後のレベリングだ!


 「うおおおおおおおおおお!!」


 俺が大声で走るもんだからリア充どもが俺を凝視してやがる。これで雰囲気ぶち壊しだろ。


 「おら、まとめてクエストよこせ」


 「ははは!しょうがないね頑張ってくれたまえ!」


 【クエスト名 ワイルドウルフを倒せ!を受けました。 タタトス渓谷でワイルドウルフ15体討伐後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP300 MIL200 クランポイント0 アイテム 無し       】

 【クエスト名 ワイルドウルフの牙集めを受けました。 タタトス渓谷でワイルドウルフの牙10個収集後、ビギナーマンに報告する。報酬 EXP300 MIL200 クランポイント0 アイテム 無し   】


 「こんだけか?無能NPC」


 捨て台詞を吐いて走り去る。なんだかビギナーマンの顔がひきつってたのは気のせいだろうな。


【タタトス渓谷】

 

 あれだな。


【ワイルドウルフ】


 ウルフとブラウンウルフよりも身体が大きくて牙が口から飛び出している。狂暴なんだろうな。


 「ぐるるああああああああああああああああああああああ!!」


 「うお!?」


 初めてまともにダメージ受けたな。俺の防具は紙装甲のため俺のHPゲージが3割も削られた。群れの場合は囲まれたらリンチにされてしまいそうだ。他にもワイルドウルフがいるからひとまず離れよう。

 

 しまった、1体俺に気付いたみたいだな。このままだと死ぬかもしれないからポーションでHP回復だ。

 斜面を駆け上がり、この地形を活かす。


 「とりゃっ!」


 方向転換してジャンプ。俺を追いかけてきた2体のワイルドウルフの頭上を通りかかるときにスキルを発動。

 スラッシュ!

 空中でスキルが発動し、剣が横に流れる。感覚としては掠った程度だな。

 剣の勢い余ってうまく着地できず、身体を回転させてバランスを整える。

 ワイルドウルフのHPはどちらも7割を切っている。これならば通常攻撃だ。


 【ワイルドウルフの牙×2を獲得しました】


 段々とモンスターが強くなってきたな。といってもわずかだが。

 えっと1、2、3・・・・・8体が群れてるな。


 ノーダメを目標にしよう。


 「こい!」


 俺の声に反応して近づいてくる。同じスキルを多用したから使い時がわかってきたが油断は厳禁。

 少しばかり俺の動きが遅くHPゲージが5割を切った。まずい。

 デスペナルティは嫌だ!

 気持ちを昂らせて集中力を上げる。


【ワイルドウルフの牙×6を獲得しました】

 

 なんとか倒せたな。ポーション2個使っとこう。


 次の群れだ。5体だな。

 先ほどよりも数が少なかったためノーダメージだった。


【ワイルドウルフの牙×2を獲得しました】


 これでクエスト終了だ。結構時間がかかってしまったな。ティアがログインしているかもな。

 戻ろう。


【世界都市トルーア】


 「終わったみたいだね!お疲れ様!」


 【クエスト名 ワイルドウルフを倒せ!を完了しました】

 【クエスト名 ワイルドウルフの牙集めを完了しました】

 【EXP600 MIL400を獲得しました】

 【ムーンフロッグLv5がレベルアップしました ムーンフロッグLv6 装備効果 全基本ステータス+6】

 【Lv.9に到達しました。おめでとうございます! HP+6 MP+1 筋力値+2 敏捷値+2 幸運値+2 魔力値+0  】



 「はぁ~疲れた」


 ため息とか感情表現をすると気持ちが落ち着くらしいからおすすめだぞ。


 職業ソードマン Lv.9

【HP】181/181

【MP】165/165


【筋力値】51(+31)

【敏捷値】44(+26)

【幸運値】37(+21)

【魔力値】18(+10)


【攻撃力】50

【防御力】25

【回避率】0

【命中率】50


【称号】初心者冒険者


【装備武器】聖獣のセイントソード

【装備アイテム】アイアンアーマー アイアンヘッド

【装備ペット】ムーンフロッグLv6


所持アイテム 赤色のポーション×3 青色のポーション×2


所持金 900165MIL


 




 




 

 

 


 


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