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1話 クソニートが始めるMMORPG

「あ~めんどくせぇ~」


 何が面倒くさいのかというとオンラインゲームの登録手続きが面倒くさい。以前プレイしていたオンラインゲームがサービス終了したせいで毎日が暇になった。

 毎日暇なので俺は勿論ニートだ。


 ニートという職業は素晴らしいもので、飯を食って寝て好きなことをしていればそれでいい。だが、ニートと言ったのは語弊があるかもな。


 俺は3年前に交通事故にあって頭部をぶつけて脳を損傷した。そのせいで意識を失って植物状態らしい。じゃあなんでお前喋ってんのかって?

 だってここ仮想世界だもん。


 なんか俺が植物状態になってすぐにVRマシンが開発されたらしい。急に意識戻ったと思ったらセクシーな看護師が日夜患者を夜這いしている(妄想)病院の病室じゃなくて真っ白い世界にいた。そこに白ひげ生えたじじいが突っ立ってたから超がっかりしたけど、そいつは医者だった。その医者曰く俺の親がVRマシンの被験者に俺を提供して1000万ほど謝礼としてもらったらしい。死ぬ可能性もあったらしいけど俺の親は喜んで手を挙げたそうだ。


 交通事故の被害者になる前から引きこもりでその後ニートになったうんこ製造機だけどさすがにひどくね!?仮にでも腹痛めて生んだ子供だぞ?

そんな大事な子供をたった1000万ぽっちで売るなんて人でなしだ!だから俺はニートなんだよ!


 もし俺に子供がいてニートになっても絶対に裏切ったりはしない(可愛い娘のみ)

はいはい矛盾矛盾。俺はその時の気分で生きているお気楽なニート戦士だからどうでもいい。


 交通事故の当日はオンラインゲームでボス戦やっている途中に大きいのがしたくなって家のトイレ突っ込んだけどぶっ壊れてた。仕方ないから家の近くの公衆トイレに突っ走ったんだが既に身が半分ほど出ていてな・・・。道中で漏らしてしまった・・・。


 俺こんな歳にもなって何でウンコ漏らしているんだろうとか考えてたら赤信号になっているのに気づかなくて車に轢かれたわけだ。


 そういうわけで俺は仮想世界の中に意識を持っている。他にすることが無いからVRマシンの開発を手伝ってやって世界中に販売された。VRマシンを持っている奴は全員俺と俺のうんこに土下座すべきだな。


 そのVRマシンと同時にVRMMOと言われるオンラインゲームも販売されて俺もプレイしたのだが、メンテナンスの途中に大事なデータがぶっ飛んで、さらにバックアップも消えたそうでそのオンラインゲームは強制的にサービス終了した。


 遊んでくれてありがとう!の表示を見たときには殺意が湧いたぞ。

 運営め、しっかり説明しろや!それが社会的責任ってもんじゃねえのか!ニートの俺でも知ってるぞ!多分合っているはずだ。


 そのオンラインゲームが終了したわけで、他のVRMMOタイトルをプレイしようというわけだ。俺が選んだのは剣と魔法が存在するファンタジーなゲーム。ドラゴンをペットとして購入できて乗ることができるらしい。俺はその点に引かれてこのゲームを選んだ。


 さて、登録手続きなのだがメールアドレス必要とかどういうことだよ!

 俺はニートで友達もいないからメールアドレスなんて持ってない。

 あ、捨てメールアドレスとかいうサイトで作ればいいのか。ふっ、俺は天才だな!


 よし、登録完了っと。


 まずはキャラメイクか。俺は交通事故に遭う前は少し太っていた。顔は鏡なんて持ってないから忘れたが多分イケメンだろうな。今の俺は痩せてさらにイケメンになっているに違いない!現実の俺は病室で面倒を見てもらっているが、きっと看護師さんは俺の看護をしたいために争っているだろう。罪深いな俺は・・・。


 髪型は男性アイドルみたいなかっこいい髪型にして、髪色は黒。肌色は日本人っぽいのでいいだろ。目の色はどうするか。確かファッションアイテムでカラーコンタクトとかいうアイテムあった気がするから黒でいいか。

 

 どんな容姿になっているかわからないだろうけど、俺の美的感覚を信じろ。絶対にイケメンだ。


 名前はどうしようか?黒の剣士キ〇トとかかっけえよなあ。俺も二刀流でハーレム作って英雄になりたい。

 まあ前に使っていた名前でいいか。


 よっしゃゲーム開始だ!


 

 

 

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