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Emergency  作者: poteto
甘い蜜
5/5

2016.10/23pm15:00

「もしもし上間さんですか?今日休みます。突然ですみません。今、目の前で基地反対派の人たちにトラックが突っ込んで大変なことになってて目の前でたくさんの人が死んでなんていうかあの...」

上間「あのさ、そんな嘘なんでつくの?縁起でもないよ?ユーモアのつもり?面白くないからさ、他にもっとさ、ましな言い訳しなさいよ。」

「いや、あの本当なんです!ニュース見たらわかるんで。とにかく俺の乗ってるバイクにも血やらいろんなのついてもう乗れないし、気持ち悪すぎて仕事する気分じゃなくて...」

上間「本当なの?本当なら写真送ってもらえる?ニュースではまだやってないから。」

「わかりました。でも見て後悔しないでくださいよ。」ピッ

無性に腹が立ったが、上間さんの言い分もわかる気がした。こんな嘘っぽい話しされても証拠もなしには信じられない。


写真なんて撮ったら怒られるに決まってるが、

仕方ない。後ろでは動画を撮ってるあほもいるし。

できるだけバレずにとろう。

自分のバイクに近づき、

電話をするふりをしながら写真を撮った。

だが思ったより、綺麗に撮れていて

気分が一層悪くなる。


信じない上間さんが悪い

LINEですぐに送った。送った後すぐ消した。

あんな写真保存するなんて趣味が悪すぎるし怨みを買うかもしれない。


すぐに返信がきて、

【2、3日休みな。その間の給料は払うから。

辛い事させてしまったね。】


その言葉で安堵したのか

急に眠たくなった。


でもバイクをそのままにはしておけない。

警察が来るまで待とう。


現場から、離れて震える手でタバコに火をつけた。

何本吸っただろうか

警察が来た頃、コーヒーの空き缶は吸い殻で一杯になっていた。




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