表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emergency  作者: poteto
甘い蜜
4/5

201610/23.pm14.00

クラクションの鳴り響いくところに目をやると

日本国旗を掲げた中型トラックが、猛スピードで突っ込んで来ていた。

「国家の意思に逆らうな、家畜共が!

平和ボケした軟弱共は死ね!国の為に犠牲になれ!」

車に取り付けられた拡声器から怒号が鳴り響く。

車はどんどんスピードを上げていた。

異変に気付いた人たちが我先にと一目散に逃げ出した。あたりはパニックになった人たちでごった返していた。

基地の入り口前にいた機動隊も逃げ出していた。


乗ってたバイクを降りて、来た道を走って逃げた。

俺の後ろにいた車の運転手も車から降りて

逃げながらも携帯で動画を撮っていた。


最初の怒号が聞こえて、10秒後。

ある程度場を離れ、振り返ったとき、

トラックは抗議者の中に突っ込んだ。


叫び声と、金属の激しい衝突音が鳴り響いた。

トラックはフェンスを突き破り、横転し離れていた機動隊により運転手が捕らえられていた。


俺は何がなんだか状況をすぐには飲み込めず、恐る恐る近づいていった。

あたりは血の鉄臭さと、ガソリン、髪の毛の焦げた匂いが広がり、肉片がそこら中に散らばっていた。

近くにあった俺のバイクにも、血や誰かの一部がくっついていた。気持ち悪くなり、その日の昼飯を全て吐いた。それ以上に吐いた。

吐くものがなくなって涙目であたりを見渡す。


まるで、戦争の一部を再現したかようのな酷い有様だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ