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薔薇姫の憂鬱  作者: ローズ
1/1

薔薇姫、城を出る!

私は薔薇姫。

なんでも叶えてもらえる。

皆は羨ましいと思う。

でも、私は皆が羨ましい…

お金が皆ほしいと言う。

確かにお金がないと困る。

でも、皆知らない…お金で買えるものより

お金で買えないものの方が多いことを…



「薔薇姫様、ほしいものはございませんか?」


「……。」


「年頃の娘は、流行りのドレスやアクセサ リーがほしいと言うのですが…薔薇姫様も流行りのドレスやアクセサリーなどどうですか?」


「……。」


「薔薇姫様……?」


「私は…お金で雇った友達ではない、

 友達がほしいです。」


「はい?」


「はぁ…大臣。あなたは、私が友達がほしいと言ったらお金で雇った友達を呼びましたね。私は、自然にできる友達がほしいと言ったのです。ですから、私は自分で友達を作りたいと申しているのです。」


「なんと…この前の娘たちは気に入りませんでしたか…。わかりました!少々お待ちくだ

さい。今度はもっとマシな娘たちをよこしますから…。」


「大臣!違います。私が自分で友達を作りたいのです。」


「何を言ってるのですか!!薔薇姫様が自ら友達を作る必要はありませんよ。友達なら学校にたくさん居るではありませんか。」


「学校に居る人はクラスメートです。友達ではありません。友達は自分で作るものだと本に書いてありました。」


「はぁ…それで、どうされたいんですか?」


「大臣!私を隣町に送っていって下さい。そこからは自分で友達を探しますから…。」


「わかりました。では、綺麗なドレスとアクセサリーを…」


「大臣!そんな物入りません!皆と同じ服でいいです。」


「薔薇姫様!それはいけません。王家の姫である限りドレスでなくては…」


「私は今から隣町の娘となるのです。大丈夫…隣町には、大叔父様と大叔母様がいますから…。大臣は、隣町に送っていってくれればいいのです。」


「わかりました…では、車の用意を…。」


「大臣…今日は馬車の用意をして下さい!」


「馬車?! ……はい。わかりました。」


やっと皆と同じことが出来る!

楽しみだわ。



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