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異世界到着

初めてなので所々変かもしれませんが楽しんでください

親友


 俺、日向光輝ひなたこうき影山終太かげやましゅうたはそんな関係だった。

 小学校の頃から高校生の今まで、ずっと一緒にいた。

 そんな俺達にある日手紙が来た。

 手紙には半円の模様と文章が書いてあった。

 その手紙の内容はこうだった。

「君達の友情がどのくらいか試させてもらおう」、というものだった。

 この手紙を学校に持っていき終太に見せたら、終太も同じ手紙を出してきた。

「終太にも届いてたのか?」

「あぁ」

「この手紙は誰からだ?」

「さぁな。差出人は書いてなかったから、いたずらじゃねぇの?」

「うーん…そうなのか?」

「じゃあ他になにがあるんだよ?」

「それはわかんねーけど…」

「だったらいたずらしかねぇだろ」

 と、終太は言うが俺はもう一つ気になることがあった。

「じゃあこの半円は?」

俺の質問に終太は

「落書きじゃね?」

「そうかなー?」

「そうだって」

「うーん…」

手紙に目をやると俺はあることに気づいた。

「あれ?この半円俺のと終太のとでちょっと違くね?」

「そうか?…あ、確かに違うな」

終太も手紙に書いてある半円の違いに気づいた。だがしかし、終太は

「んでもそんなのどうでもいいだろ。どうせいたずらなんだし」

「そうか、そうだな。いたずらだよな」

「あぁ、そうだよ」

 終太の言葉を聞いているうちに俺もいたずらの様な気がしてきた。

そして俺は手紙をしまうために重ねた。

 その時ちょっとした遊び心で半円と半円を付けて一つの円にした。

その瞬間


眩しい光が俺達を包んだ






「…………………………………………は?」

 光に包まれ瞑った目を開けたら景色が変わっていた。目の前にある景色は草原だった。

「ちょっとまて、どういうことだ?てか、終太はどこ行った?学校のみんなは?」

 そう叫んでみたが、なにも反応しない。

 ただ風の音がするだけだった。

「なにがあったんだ?」

 呟いてみたがなにも分からなかった。

 そりゃそうだろう。俺しか居ないんだから。

「とりあえず人がいるところ行くか」

 しばらく歩いていると小さな村が見えた。

 村に入ると俺は驚いた。

「なんだこの人達…」

 思わずそう呟いてしまった。

 だって仕方ないだろ!村にこんなに…

「……武装したやつがいるんだよ……」

 ここはなに?コスプレパーティーでもしてんの?しかもここにいる人日本人じゃない!!

 だって髪が赤い人や目が青い人がたくさんいるんだよ?それとも髪を染めたりカラーコンタクト入れたりしてんのかな?

 とりあえず誰かに話しかけてみよう。

 誰がいいだろう。あそこのコスプレしている人に聞いてみよう

「あの、すいません。ここはどこですか?」

 するとコスプレした人が怪訝な顔をして

「なに言ったんだ?ここはダオスの村に決まってんだろ」

 ダオスの村?聞いたこと無いな。外国か?でも日本語つ通じるぞ?

 きっとコスプレしているアニメの話だろ。

 あそこの店で売り子をしているはな話を聞いてみよう。

「あの、すいません。ここはどこですか?」

 さっきと同じ質問をしてみた。すると帰ってきた答えは

「ここはダオスの村ですよ?どうしたのですか?」

 さっきと同じ答えが帰って来た

「いえ、ちょっと道に迷って着いたものですから…」

「そうですか…旅をしているのですか?」

 旅人に思われたらしい。違うけどそういうことにしとこう。

「そうです。旅の途中に迷ってしまって」

「それは大変でしたね」

「ところでなんでこんなに武装した人がいるのですか?」

 さっきからずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。

「あぁ、あの人達ですか。あの人達は村長が雇った傭兵達です」

「村長が?傭兵?」

 俺が聞くと売り子さんは少し暗い顔をして

「この村は魔物か多く出るので村人はだんだん減っていき、村に人がいなくなってきました。

でも魔物はどんどん増えていきました。なので村長が傭兵を雇いました。そしてその雇った傭兵があの人達です」

「そうなんですか…」

 すると売り子さん

「そうだ村長に会って見たらどうですか?」

「村長に?」

 なぜ?

「道に迷って着いたのでしょう?なら村長に事情を説明してこの先のことを決めたらどうですか?」

「それは助かります」

「では、村長の家まで案内します」

 





 ドンドン、ドンドン

「村長、居ますか?」

 売り子さんがドアを叩くと中から

「なんじゃ?」

 村長が出てきた

「村長、実はこの人が旅の途中に迷ってしまったらしいのですが」

 売り子さんが村長に俺の事情を説明してくれると、村長が

「ほう、それは困ったの。では詳しい話は中で聞く、入りたまえ」

「お邪魔します」

「では、私は店に戻ります」

「あ、どうもありがとうございました」

「いえいえ」

 売り子さんは店に戻るようなのでお礼を言った。

 村長の家に上がり、近くにあった椅子に座るよう言われて座った。村長も俺の向かい側に座った。

「で、旅をして迷ったと聞いたがどこに行くつもりだったのじゃ?」

 そう質問されて俺は返事に困った。だって実際にはいきなり手紙が光って、気づいたらここにいた。なんて言っても信じて貰えるはずがない。どうしよう?

「どうしたのじゃ?」

「あ、えっと」

「?」

 やべ、村長が怪訝な顔してこっち見てる。

「そのちょっと……あ、終太!じゃなくて友達を探していて…」

 とりあえず終太を探しているということにしておこう。探しているのは本当だし。

「なるほど、友を探して旅をしていたのか」

「はい」

「ふむ。で、お主はこれからどうするつもりじゃ?」

「えーっと……とりあえず元いた場所に戻ろうかと思ってます」

「戻り方が分かるのか?」

「……いえ」

 そもそもどうやってここに来たのかすら分からないのだから、戻り方が分かるわけも無い

「なるほど……それは困ったの……」

「はい……」

 しばらく沈黙していると

「そうじゃ、お主は戦うことができるか?」

 突然村長がそんなことを聞いてきた。

「何とですか?」

「魔物に決まっておろう」

「魔物……ですか?……いえ戦えません」

 というか戦いたくない。

「ではどうやってここまで来たのじゃ?」

「それは……その……信じて貰えないかもしれませんが、突然俺と友達に手紙が来て…その手紙に書いてあった半円を重ねたら急に光って気が付いたら草原にいました。そして歩いているうちにこの村に着きました」

 俺は本当のことを言った。

「ふむ。確かに信じずらい話じゃが……」

「……どうしたら良いでしょう?」

「そうじゃな……ただ困っているのには代わりないのじゃろう?」

「はい……」

「なら傭兵として儂に雇われんか?」

「………え?」

 一瞬村長が言ったことが分からなかった。

 傭兵?俺が?

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 俺は叫んでしまった。だってびっくりしたもん。いきなり「傭兵やらないか?」なんて言われて驚かない分けないじゃん!!

「そう大声出すんじゃない。悪い話では無いと思うんじゃが」

「どういうことですか?」

「だってお主はこれからどうするか決まっておらんし、何も分からんのじゃろう?」

「えぇそうですけど……」

「なら儂に雇われて働き、その金で近くにある大きい街に行ってみなさい。そこでその友のことや元いた場所に戻る方法を調べてみなさい」

 なるほど……確かに今出来ることはそれぐらいしかないか……

「……分かりました。でも俺、傭兵に必要な知識とかありませんよ?」

「そこらへんは心配いらん。傭兵に必要なことは儂が雇っている傭兵に教えさせよう。武器は儂が用意しよう」

「おぉ。ありがとうございます」

 まさかこれほど面倒見てくれるとは、本当にありがたい。

「では儂はお主の面倒をみさせるやつを連れてこよう。しばらく待っておれ」

「はい」






「待たせたな。連れてきたぞ」

 20分くらいで村長は戻ってきた

「こやつがお主の面倒を見させる傭兵じゃ」

 村長が連れてきた傭兵は

「私はゼセナ・リーニシア。お前を教育するよう言われた者だ」

 金髪の美女だった。

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