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令和の中ボスの嘆き

掲載日:2026/06/13

おう、兄ちゃん、ちょっと聞いてくれよ。

えっ、面倒そうなやつが来たってか?

まぁ、そう言わないで聞いてくれよ。


兄ちゃんも知っているだろう?昭和の中ボス(中間管理職)の話。

ゴーレムさんとか、ハンマーヘッドさんとか。

結構有名なんだけど、知らんか?


あの人たちって中ボスが如何に楽なのか、それはもう毎回のように語るのよ。

えっ、どんな風に楽なのかって?


そりゃ、雑兵(部下)共には勇者どもを迎え撃てと言って、

本人は拠点でどっしり構えているだけだものよ。

見栄えは良いよ?

実際、仕事って勇者が拠点に来た時に戦うだけだもの。

雑兵(部下)がやられても唾つけていりゃ治るって言うだけだし。

まさに、昭和だから成り立っていたって感じだよ。


「あ、お客(勇者)さん、今そこは入れませんよ!」



でな、今中ボス(中間管理職)になると、

拠点にどっしり構えているだけってことは許されないのよ。

何でってか?

今は昭和ではなく令和だ。

雑兵(新人)達に仕事教えないといかんし、

雑兵が怪我したら、労災の手続きやら代わりの人員を探さなきゃいけないし、

暑い、寒いと言われればフィールド(職場)環境を調整しないといけないし、

お客(勇者)が暴れたら賠償請求の書類も作らないといけないし。



「ちょっとそこ! 壁に攻撃魔法を撃ち込まないで!!」



でな、兄ちゃんを見込んでこれを渡しておこう。

えっ?これは何かって?

そこに書いてあるところに連絡くれればよいから。



「そこの(勇者)!いい加減にしろ!!! 」



ちょっと警備の人を呼んでくるわ。ちょっと待っててくれ。













あれ?兄ちゃんどこいった?

帰っちまったのか、はぁ。

この職場に来てくれないかね~

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