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ラの唄

作者: 檸檬

現代俳句、川柳 二十二句

足音無く雨音響く野道ゆく



雨が這う泥土の田から底力



波打ち際泡となれば夏雲へ



ユキヤナギ雨粒抱いて散る姿



どんぐりの帽子に溜まった水はどこ



あめあがり雨粒写す丸眼鏡



草露映る空と清きあの人



クモの巣が雨粒編んで宝石か



大樹こぼれる雫は点眼福



雨木肌濃く美しき年輪の



朝顔の閉じた花びらインク染み



濡れ落ち葉腐りてかえる肥えた土



手洗いニット産毛の香に深呼吸



白い頰染まる血潮はさくらいろ



虫の声殺生なことはおゆるしを



兄の恋みたこともないさくら咲く



雨上がり吹奏楽部の風は春



スプリングコートひらりと春風と



竹葉から涼風好きなヤマザクラ



音もなく咲いて散りゆくいのちかな



シを見つめラの音鳴らす息吹だネ



花よ咲け涙を拭いて悠々と



うろこ雲山の麓に咲くサクラ


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