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食糧ゲット

【食糧ゲット】


「とにかく、お腹すいた」


 転生してきてから、

 おじさんにもらったパンしか食べていない。

 このままだと餓死する。


「ボス、晩飯まで待てよ」


 私はボスということでみんなが敬語になった。

 だから、私は敬語を禁止した。

 さんづけもナシ。

 ボスもいやなんけど、みんな止めてくれない。


「待てない」


「仕方ねえな。森に行くか?木の実でもあんだろ」


「肉ほしい」


「バカ言えよ。俺たちにそんなスキルも武器もねえぞ」


「大丈夫な気がする」


「大丈夫?森には魔獣とか怖いのがいっぱいいるんだぞ。まあ、いいか。魚釣すっか」



 私は孤児院の子どもたちと街を出て、

 森のそばの池に来た。


「よし、魚釣りするぞ。まずは餌さがしから」


「私にまかせて」


 私は池を見るとすぐにひらめいた。

 ヒントは前世のテレビでやってた漁法。


「フン!」


 私は池の直前に近づくと、

 拳を強く握りしめて地面を思いっきり叩いた。


『衝撃拳を獲得しました』


 ああ、もうおなじみのメロディとともに、

 新しいスキルを獲得した。

 でも、「フン!」とか衝撃拳とか、

 ちっとも可愛くないのが残念だ。


「おお、見ろ!魚がプカプカ浮かんできたぞ!」


 私がテレビで見た漁法ってのは、

 ダイナマイト漁法。

 魚が失神しちゃうんだよね。

 前世では違法なんだけど。


「みんな、取り放題だぜ!」


「キャッホー!」


 私はもう我慢できない。

 子どもたちに枯れ木を集めさせて、

 火をつけた。


「なんだ、ボス、火魔法が使えるんか?怪力だけじゃねえんだな」


「怪力っていうな」


 魚の処理は子どもたちがやってくれた。

 ナイフで鱗と腸をさばき、木の串にさして。


「あー、我慢できない!」


 私は魚の焦げる匂いが漂よい始めると、

 すぐに魚に飛びついた。


「ボス、まだ早いって」


 少しばかり生焼けだったし、

 淡水魚はしっかり焼かないと怖いらしいんだけど、

 私はお腹がすいていた。


 子どもたちは私をジト目で見ていたが、

 彼らは賢くしっかり火の通ったのを見計らって、

 魚にかぶりついていた。



「あー、食った食った」


 私達はゲップが出るくらい魚を食べ、

 もってきたカゴにもたっぷりの魚を放り込んで

 意気揚々と孤児院に戻った。


「え、すごい大漁じゃない!」


 シスターも驚いていた。


「エミリが凄いんだよ!」


 シスターは私の衝撃拳を信じようとはしなかったけど、


「エミリ、火魔法が使えるの?」


「ええ、簡単なのしかできませんけど」


「凄いわね。魔法が使える人ってそれだけで大注目よ。ちょっとやってみて」


 私は指をたててチャッカマンを発動した。

 転生直後は数cm程度の火しか出なかった。

 今は20cmぐらいの火になっている。

 魔力が成長したのかな。


「わあ、まだ初級魔法だけど、威力が結構あるわね」


 この世界には魔法がある。

 でも、みんな使えるわけじゃない。

 使えるのは100人に一人ぐらいだという。

 

 しかも、10歳でこの程度の強さの魔法を出せるのは

 かなり珍しいらしい。


 私はちょっと得意になってしまって、


「あと、水・風・土魔法もできます」


 と口を滑らせてしまった。


「嘘でしょ?4属性魔法を操れるの?いいこと、エミリ。騒動になるから、秘密にしておこうね?」


 シスターに心配されてしまった。

 ああ、なるほど。

 怖いおじさんとかが来ちゃうのね。

 誘拐とかあるっていうしね、この世界。



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