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魔法高等学院の前選考1

【魔法高等学院の前選考1】


 そんなこんなで転生してから3年の月日がたった。

 季節は初夏だ。

 前世日本の5月という感じで、

 さっぱりとした暑さが感じられる。

 転生した3年前もこんな季節だったことを思い出す。


 この教会では15才になったら独立する必要がある。

 私達は教会の食糧事情を支えているので、

 すでに独立しているとみなされているのだが、

 そろそろ将来のことを考える必要があるらしい。


 例えばジャンだと年齢は二個上。

 教会の食料調達及び警備係として働いている。

 今年は私が対象者の一人になっている。



 一方、


「孤児院の子供たちには魔法の才がある」


 この事実が周囲に知られるようになった。

 そりゃ、外でバンバン魔法を放っているのだから、

 隠しようがない。


「孤児院の子供たち全員に魔法が発現してるって?」


「らしいな。そこそこ強い魔法を撃てる子もいるらしい」


「ゴブリン狩りしてるってよ」


「ほお。ちょっとした警備官なみか」


「だな。もう少し鍛えたら立派な魔法師になれるな」


「しかし、孤児院の子供全員に魔法が発現するなんて、どういうことなんだろう?」


「普通に魔法書を読んでるだけだって話だぞ」


「そんなの、誰でもやってることじゃないか」


「一人、優秀な女子がいるらしい。その子の古代語の発音がいいって聞いたぞ」


「これも噂レベルなんだが、複数の魔法属性を操るらしい」


「本当だとすると半端なさそうだな。他の子も含めてここ魔法高等学院の入試を受けてもらうか?」


「ああ。孤児だと通常は入学は難しいが、特待生としてなら受け入れる余地はあるな」


 ◇


「ねえねえ、魔法高等学院から推薦入学試験の案内が来てるわよ!」


「どういうこと?学院に入学できるってこと?」


「合格したらね」


「ほえー、あそこ学費がめちゃ高いじゃん」


「特待生なら無料だって」


「おお」


「魔法高等学院に合格できなくても、領軍幹部養成学校(以下領軍学校)への入学審査もあるんだって」


「軍人になれるのか、やったな」


「合格したらね」


「軍隊って、女性でも入れるの?」


「問題ないわよ。魔法系の軍人は半分が女性よ」


「ソレーヌ閣下が有名よね」


「誰それ?」


「ボスって、ホント、一般常識ねーよな。ソレーヌ大魔導士、領軍で一番有名な軍人じゃん。女性なんだけど、腕っぷしもかなり強いらしいぞ」


「ああ。拳で木々をなぎ倒すとか、蹴りで岩を砕くとか、恐ろしい噂があるよな」


「まあ、ボスのほうが強いけどな」


「だな。衝撃波で湖の魚を失神させるなんて芸当、普通の人間じゃムリだぜ」


「ボスは怪力だからな」


「怪力いうな」


「ボスは人間やめてるからな」


「人間だってーの」


 こいつら、正座させて小一時間説教しようか、

 そう考えていると、


「で、どうする?受けにいく?」


「あったりまえじゃん。一般庶民だと、魔法高等学院はもとより領軍学校でも入学は難しいんだぞ」


「受験資格は15才以上ね」


「えー」


「15才未満の人たちは来年以降に受験できるって」


「すると、孤児院で資格があるのは5人か」


「いつなんだ?その入試ってのは」


「入試の前に前選考があるってよ」


「なんだ、それ」


「各自の魔法レベルを測定したいって。それによって、魔法高等学院を受験するか、領軍学校にするか決めるみたいよ」


「俺は、どっちでもいいけどな。引っかかればラッキーだぜ」


「だよな。魔法高等学院は貴族とか金持ちばっかりらしいから、領軍学校のほうが気楽でいいんじゃないか」


「領軍学校は全員無料だしな」


「おれも領軍学校にしたい。学院はいろいろハードルが高すぎんぜ」


「じゃあさ、全員領軍学校にする?」


「賛成!」


「異議なし!」


 ということで5人は前選考に臨むことになった。



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