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現実逃避

作者: 小松広和

 私は深い眠りから目覚めると清々しい朝を迎えた。外からは小鳥の囀りが聞こえてくる。

 ん? ここは都会のど真ん中、小鳥の囀りなんて珍しいな。今、何時かしら? お母さんが起こしに来ないから学校に遅刻する時間じゃないと思うけど。あれ? 時計がない?というかなんか部屋全体が和風チックになっているような。

「ハナ、やっと起きたべ。今日は稲刈りじゃて、お前も手伝え」

ハナ? 誰それ?

「お代官様にたんと年貢を持ってかれるで、一粒でも多く収穫せねばなんね」

お代官様ってここは江戸時代ってこと? そうかわかったわ。これはドッキリね。そう確信した私は文明の利器を探して部屋中を歩き回った。でも何一つ文明の利器など見つからない。

 江戸時代に来てしまったことを認めなければならなくなった私は、これが夢であることを願いつつ、もう一度布団にもぐり込むのであった。、

そして再び目を覚ますと、あの悪夢を振り払うように時計がかかっている壁を見つめた。

「ハナ、まだ寝てるべか。早く田んぼさ行くだ」

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