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蒼衣さんのおいしい魔法菓子  作者: 服部匠
第二部 掌編集
38/50

300字ss 米寿になっても

「フルーティな吟醸香、甘いクリーム、リッチなブリオッシュ、超絶美味い!」

 店長の東八代は、フォークを持ったまま身悶えた。

 口の中でシロップがじゅわりと広がる。純米大吟醸酒サバラン『米寿』は、魔法菓子店ピロートの通が好む一品だ。

「世界が明るい! 今ならなんでもできる!」

「それ、酔ってるだけ。下戸なのに無理しないの」

 酔った八代を横目に、パティシエの蒼衣は呆れた顔だ。

「八十八歳以上の人が食べれば神様の力が宿るかもしれないけど。八代には無理だよ」

「じゃあおれ、それまで生きるから、そんときに食わせてくれ」

「……僕も一緒に八十八歳まで生きろってこと?」

 真面目に頷く八代を見て、蒼衣は心の底から嬉しそうな顔をした。

2017-10-07

第三十七回#Twitter300字ss

お題:「酒」より改稿


※八代の「アルコール分解酵素が少ない」設定が固まる前(本編完結前)に書いたお話なので若干の矛盾がありますがご容赦ください

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