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異世界英雄譚  作者: ゆきうさぎ
4/6

初仕事

二ヶ月以上ぶりの更新です。

不定期ですがなんとか完結まで持って行きたいと思います。

さて、冒険者と言えば聞こえはいいものの、今のリヒトは実質、所謂日雇い労働者である。

「どの仕事を受けたもんか…」

現代で異世界モノに親しむ者なら知っているであろう、依頼掲示板を前にしてうなっていると、どこからともなく、いかにも熟練、と言った風貌の男が近づいてきた。


「兄ちゃん、新人か?初めてならこのゴブリン討伐なんかがおすすめだ。ナイフの一本でもあれば、一日で銅貨数枚は余裕だからな。武器は?……上等なナイフじゃねーか。これならゴブリンくらいどうってことない。いってこい!!」


突然話しかけられ、仕事をお勧めされながらナイフを批評され、依頼の受領手続きを勝手に進められた挙句放り出された。


「ゴブリンの森…安直なネーミングだな。」

放り出されるときに持たされた依頼書と簡易な地図を見ながら独りごちる。

ひとまず、この依頼書によれば、ゴブリンの心臓にあたる魔石一個につき銅貨一枚で買い取ってもらえるらしい。

一体倒せば一日食える計算だ。

ゴブリンの森と言うくらいだし、相当たくさんのゴブリンがいるのだろう。

ここでゴブリンを狩っているだけで生計が立ちそうだが、あいにくとリヒトには平凡に生きる気はなかった。

ジローとかいうエンジニアと会うことが叶えば、この世界で最強となることも夢ではないのだ。これを逃す手はない。


と、思案しながら歩いているうちにゴブリンの森に到着した。

思考を切り替えてナイフを構え、森に入っていく。

数分歩くと、一目でゴブリンとわかる凶悪な風貌の生物が早速襲い掛かってきた。

しかしその動きはひどく緩慢で、いとも容易くリヒトに喉笛を掻き切られ、絶命する。

初めて遭遇するゴブリンに勝利したものの、ここからは魔石を取り出さなければならない。

素早くゴブリンの胸部あたりを切り裂き、中から赤い半透明な結晶を取り出した。

戦果はひとつしか挙げていないが、もう日が傾き始めた。

リヒトは早く帰ることを決め、村に戻るのだった。

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