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初めての魔物





上空に飛んでいるのは見ただけで大きく、それは鳥とは思えなかった。どうやら豚肉の匂いにつられてやってきた魔物だろう。だがすでに豚肉は消化済みである。残るのは、じゃがいもと人参が入ったビニール袋。それと自分である。


(俺は食い物じゃないけど…)


そう思っても上空の魔物には俺は美味しそうな獲物だろう。その体躯は大きな翼を羽ばたかせて、いかにも獲物を定めるように狙いをすましている。

見た目はグリフォンという生き物に近い。鷹に似た鋭いくちばしにライオンのような体。何より大きな鉤爪が特徴である。正しく伝記などででてくる生物であった。俺の額には暑さの熱からではない汗が滲む。


(やばい…)


そう思い目線を、その魔物から目を離さないように睨みつける。効果があるかわからないが威嚇にはなるかもしれない。


「眼検索します。検索結果…グリフォン」


声が聞こえた。俺は、その魔物…伝記上のグリフォンを睨み付けただけで検索などしていなかった。眼検索も気になるスキルだが今はどうでも良い。

それに魔物がグリフォンと分かってもどうしようもない。俺には冒険者がつける防具もなければ武器もない。だからこそ逃げる手段を考える。頭をフル回転し方法を考える。

何かで防御するか先程の火の魔法を魔物に放ち目眩ましするかのどちらかだ。

魔法で撃退する方法もあるかもしれないが無理そうである。だって既に足が震え少しばかりチビっていたからだ。

そもそも普通の安全な所で生活してた俺がいきなり魔物を倒すなど、それこそ異世界でいう勇者とかじゃないと無理ではないか。俺には死んだら小説とかででてくる神様や女神様の加護なんてなにもない。だからこそ逃げるのだ。

そう思っていても使える魔法はウォーターとファイアだけだ。ファイアならダメージを与えられるかもしれないが上手く当てられるかもわからない。ならば砂を固めるのはどうかと考えた。

目線を離さず今にも、あの鋭い鉤爪で獲物を狙っているグリフォンには、この方法しかないと思ったのだった。


挿絵(By みてみん)


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