商隊
「ふむ、なるほど。そういう事でしたら金1枚と中の銀5枚でドルジア硬貨1枚と交換しましょう」
高い感じがするが、これが一般的のようである。
マリードは商人として渡り歩き様々な国を見聞しているそうでドルジア国の事も詳しかった。
マーズがいう通りドルジア国はドルジア硬貨という独自の流通がありルメリシカ王国の金は、あまり役には立たないそうだ。
それでも金は、どこの国でも使用されているので使えるには使えるとの事だった。俺はとりあえずドルジア硬貨50枚と交換してもらった。
これより値段の低い硬貨もあるみたいだが、そちらは中の銀5枚で、こちらも50枚交換してもらった。
ドルジア硬貨には金に人物の顔が彫刻がしてあり、中の銀5枚と交換した硬貨には銀にドルジア国のシンボルらしきマークがしてあった。
(よく出来ているな。まるで日本の硬貨みたいだ…)
そう思ったがマリードの手前、俺が異世界からきたというのは伏せてあるので口にだしては言わなかった。硬貨をまじまじと観察するが良く出来ていた。
「ほぉーサイトー様は商人の才がありますな。このドルジア硬貨は一枚一枚に専属の彫師が型をとって作ったものでして価値が高いのです」
「そうなんですか…」
一枚の金のドルジア硬貨を手に取り眺める。無精髭がある男の顔であった。
「それはそうとサイトー様達はドルジア国へ行くのですか?」
「えぇーといっても途中までですけどね」
「そうでしたか。でも最近、ドルジア国の途中には盗賊の根城があると聞きます。危険ではありませんか?」
そういうとエリアが胸をはって言った。
「大丈夫です。私とマーズ、そしてもう一人とサイトー様でいきますわ」
「おぉーエリア様がいれば問題はなさそうですね。そういう事なら是非、私の商隊に加わっていただきたいのですが…もちろん、そちらの都合で構いません。今は祭りがあり儲かり時ですが、しばらくしたらドルジア国に赴きたいと。しかし傭兵が不足で探してる最中でして…ですからエリア様達が一緒なら心強いものです。もちろん賃金はだしますので…」
なんでもビクスの影響のせいで傭兵が不足しており困っているという。
ドルジア国に向かう途中には盗賊の根城があるらしく護衛をつけなければ危険だと教えてくれた。
俺達の戦力は申し分ないが、賃金も貰え商隊と共に一緒に行動できるので俺は、ありがたく承諾したのだった。
こうして俺達は式典までの間、ドルジア国へ行くため商隊の手伝いをしつつ準備をする事にしたのだった。




