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練習

「もうイチゴさん!味見は良いので、それを運んでください」


「はぁーい」


マーズに言われ荷物を運ぶ。

しばらくマーズの手伝いをした後は訓練の時間である。

マーズは今や俺の僕でもあり師匠でもあった。

王城に住んでいるのもそうだがリオ=ルドルフが父のおかげか剣も魔法もできる。

剣はエリア達には劣るが少年にしてはやる方だ。

それにマーズは光魔法をも使える。

光魔法もルイに比べれば断然劣るが基礎はできているようだ。

そんなマーズに俺は教えてもらっていた。酔いはすでにない。


「はいっじゃあ次は…光魔法の基礎となる光の玉をイメージしてください」


マーズに言われ、ずっとこの練習をしている。

火や水の魔法と違いイメージが具現化できない。

練習をしているが一度も光の玉を出すことができないでいた。

それを今日も練習している。

マーズも、これが出来たのは一年以上かかったと言っていた。


「今日もできないな…」


「そのうちイチゴさんならできますよ」


魔法の練習は一時間ぐらい行い、その次は剣の稽古であった。

エリアに教えてもらうのが一番の近道だが今日もエリアは演舞の練習の為いない。

俺がマーズと稽古をし終わった時、ちょうどエリアも終わるという感じであった。

一通りルメリシカ王国の剣技をマーズと稽古する。

その休憩に俺はポーションを試しに飲んでみた。

元々、俺とザックの力で作ったポーションなので安心して飲んでみた。

身体が澄みわたり清々しい。

疲れをとるだけでなく魔力も回復しているようだ。

俺の魔力が全快ではないが回復している。

これなら練習の時に飲めば効率がよい。


「マーズ君、飲んでみるかね?疲れと魔力まで回復するみたいだよ」


「まぁー作ったのはイチゴさんと水の精霊王様ですからね」


疑っているが、すんなりとポーションを口の中に流し込むマーズ。


「むっむ…本当だっ!本当ですよイチゴさん」


「だろっ?」


少し興奮気味であるが納得したようだ。


「これなら金3枚はとれましたよ」


こういう時のマーズは計算高く、その品の値打ちが分かっていた。


「まぁー、しょうがないさ。ドルジア国に行ったら一緒に、そこで高く売るぞ」


「ええ、そうですね…って自分も行くんですか?」


「もちろん…そのつもりだろっ?」


「えっ?」


ミーシャとマーズが密かに企んでいる事を俺は知っている。

何せ隠しもせず堂々と話をしているから聞かないようにしてたが聞こえてしまうからだ。

だが変な企みではなく、どうやったら俺に付いていけるかミーシャに相談してたので悪い気分ではない。

俺が付いて来いといえば皆、賛成のはずだ。何せ俺は一応ルメリシカ王国を救ったのだから。


「一緒にいくだろっ?」


「はっ、はいっ!」


夕飯の時間になればエリアも部屋にくるだろう。そこでマーズを連れていくと話をしようと俺は思ったのだった。

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