説教
「それで一つ金1枚にしたんですか?」
何故か俺はマーズに怒られていた。
今、この場にいるのはエリアを除くマーズとミーシャである。
エリアは式典に向けて演武の練習をしているとの事で、ここにはいない。
見に行きたい所だが無理そうである。
「聞いているのですか、イチゴさん?」
「はいっ…」
俺はマーズに怒られながらも何がいけなかったと検索をした。
はじめから検索をして交渉してたら今の状況にはならなかっただろう。
この国ではガラスの入れ物だけで金1枚以上と検索結果が教えてくれた。
(どうりでマーズが怒るわけだ…)
「さっきから聞いてます…イチゴさん?」
「すまなかった。ガラスの入れ物だけで金1枚以上するんだね」
「そうです…って、えっ、まだ言ってないですよね」
「いやさっき言ったような…」
「そうですか。なら分かりますよね」
そう言われ頭の中で思考する。
ガラスの入れ物が金1枚ならポーションとして売れば金2枚以上になるかもしれない。
「うん、分かるけど今のルメリシカ王国は財がないだろ?だから安くしようと思ったんだ」
「なっなんと。そこまで考えての事だったのですね」
マーズは、その言葉を信じたようだ。
(ふっふふ、チョロい)
「そうだともマーズ君。君のガラス作りの苦労はわかるがルメリシカ王国のためなんだ」
「そっ、そうですね。目先にとらわれて考えてなかったです」
「まぁー今後、どうするか皆で考えよう」
「はいっ、わかりました」
既に説教はおわり、お茶にする事になった。
「それでポーションの残りは魔域に置いといてよろしいかしら?」
マーズの説教が終わったのを見計らうようにミーシャが言う。
ミーシャも、こういう場は苦手なのかもしれない。
しかし今まで黙って聞いてないで助けてもらいたかった。
「あぁー、その方向でお願いするよ」
「わかりましたわ」
今日のミーシャは昨日と同じで髪を結ってある。
プレゼントのかんざしが気に入っているようであった。




