問題
問題なのは冒険するにあたって持ち物が一杯になる事である。
まだ、このポーションが使えるか試してないが、そこはミーシャに頼む事にした。魔族の領域である魔域で保管してもらう。
魔域なら温度や湿度とか関係なしに保管できるらしい。
そのため、ポーションの効果が弱まったりする事はなさそうだ。
ミーシャに頼むと快く承諾してくれたので持ち物には問題ない。
そのお礼にマーズに隠れ、袋から銀色のかんざしを取り出す。
俺がしているのと同じ色だが、こちらの方が時代劇にでてくる簪に似ていて栗色の髪のミーシャに似合いそうだ。ミーシャは、どことなく雰囲気が花魁っぽい。だから、このかんざしを選んで買ったのだ。
「ミーシャ、お礼に受け取って。もちろんエリアには内緒だよ」
「ありがとうございます。もちろん秘密にしますわ」
俺がミーシャに買ったといえばエリアが怒るはずだ。だがら秘密にしてもらう。栗色の髪を結い簪を挿す。一本だが映えて、とても似合っていた。
ミーシャも俺からのプレゼントに喜んでいるようだ。
マーズも近くにいるのだがザックに見とれているので問題なさそうである。
マーズやこの国の者にとって水の精霊王は神と同じである。
その者がすぐそこにいるから羨望の眼差しで見ていたのだった。
「ザックありがとう」
「また呼んでねサイトーさん」
ザックを俺の中へ戻しポーションをみる。
「さてポーションもできた。あとは試すだけなんだが…」
「それなら、良い場所があります」
どこで使おうか迷っているとマーズが口にした。
その場所は王城付近にある診療所だ。
そこは街の者なら誰でも診てくれる所なのだが、今はビクス達によって傷をおった者が多くいる診療所の一つである。
そこで試してみようという事になった。
俺達が診療所に入ると、たしかに多くの負傷者がいた。
その中で10個ほどポーションを置いてもらい観察する事にしたのだった。
その間にガラスの入れ物を作る事に専念する。
予想だがポーションの効果は良いはずである。
水魔法を使った綺麗な水にザックの癒しがあるのだから。
しばらくしてからポーションの効果と使った入れ物を回収しに行く事にした。
ガラスの入れ物は高価なのでもったいない。
それにお金ももらってないのだから文句は言われないだろう。
だが診療所へ行った俺は予想もしない現象に驚いたのだった。




