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完成

次の日、マーズが俺の部屋にきた。ミーシャも一緒にいる。


「イチゴさん、少しですが完成しましたっ」


ものすごい勢いで部屋の扉から入ってきた。


(ノックという常識を知らないのか…)


それは良いとして少しだが上手くいったようだ。

マーズの顔は満面の笑顔である。

よほど上手くいったようである。昨日のと比べてみたが気泡が少ない。

出来たガラスの入れ物を机に並べる。その数は50個ぐらいあった。

ずっと作り続けていたらしい。


「よくやった!」


意欲的なマーズを誉める。それにミーシャが満足していた。

ミーシャもずっとマーズが作っていたのを見ていたみたいだ。

退屈を嫌うミーシャには良い刺激だったみたいだ。

今、俺の部屋にはマーズとミーシャがいる。そのマーズは何だか顔が赤かった。


「どうしたんだっ?」


そう俺が言うとマーズが小声で


「かっかわいいです…」


そう言う。何が可愛いか分からなかったが俺は理解した。

昨日と同じワンピースを着ていた。昨日と色ちがいの薄い水色の服である。

昨日ワンピースを着てみたのだが着やすい事が判明し今日もワンピースにしたのだった。心は男であるが、なんといっても俺は美少女である。


「うん…ありがとう」


マーズと俺は両方、赤面する。


「ふっふ、お似合いですよサイトー様」


服が似合うのか、それとも少年マーズと俺がお似合いという意味なのか判別できないがとりあえずミーシャに


「ありがとう」


そう言った。


(後者だったら、凄く恥ずかしいのだが…)


それよりも今はポーション作りである。

机に並べたガラスの入れ物を綺麗に揃える。そこで肝心のザックを呼び出した。


「ザック、頼むね」


「はぁーい」


俺は手に魔力を集中し姿を現したザックに水魔法を放つ。

この部屋で魔法を使うのだが、調整をし水を少しザックに放つだけだから問題ない。少しぐらい床が濡れても俺の僕のマーズがなんとかしてくれるはずである。ザックは、その水魔法を受けても全然平気である。

といっても、ただの水浴びにしか見えない。

ザックの体は、これ以上は大きくはならない所まで水を放つ。

その容量を越えた水をガラスの入れ物に入れる。

これでポーションの完成である。

あとは、これの効果を確認し売ったりして今後の冒険に持って行こうと思うのだった。

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