翌朝
翌朝、いつものように芋のスープに胡椒を入れ食べる。
今日はザックを水の大神殿に納めるつもりだ。
といってもザックの半分を納める。
ザックは、このルメリシカ国に必要な水の精霊王だからだ。
俺個人が、そうそう利用する訳にもいかない。
ただ俺と真の契約をしているのだから半分は俺に付き添う感じになる。
それにザック自身は精神を共有しているため、もしルメリシカ王国で何か起こった時対処ができる。真の契約をしたザックは半分でも十分強いはずだ。
俺の中にいるザックの力が俺でも分かるほど力強い。
「さて、じゃあ行きますか!」
俺が席を立ち部屋からでようとする。
この部屋は玉座の間の右側にある階段を上がり、いくつもの部屋の一つである。ルイの部屋も、このフロアにある。
部屋をでようとするとエリアがエプロン姿で駆けよってきた。
今日の料理もエリアの手作りのようだ。
「どこかに出かけるのですか?」
俺の周りを見渡してエリアが言う。
ミーシャがいないか確認しているようだ。
エプロンを着たエリアは昨日と同じような服装であるが可愛らしい。
「ちょっと水の大神殿に行こうと思ってるんだ。ザックと話して半分を納めるつもりだよ」
「ミーシャは一緒ではないのですね」
「あぁー、さっきまでマーズと一緒だったけど、これを置いてガラス作りに行ったみたいだよ」
置いていったのは不恰好だがガラスの入れ物である。それが幾つもあった。
たった1日で、ここまで作ったのだから将来が楽しみである。
バッカスに続いて、もう一人の僕が増えた。
そのバッカスやクール、ジルはルイの警護にあたっているらしく顔をだしていない。忙しいのだからしょうがない。
とりあえず、ガラスの件はおいといて大神殿へと行こうと思う。
準備をし向かおうとすると、それをとめるようにエリアが待ってくれと言い出したのだった。




